「インポッシブルなアサシン・ミッションもステイサム兄貴なら前作増し増しでコンプリート!」メカニック ワールドミッション 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
インポッシブルなアサシン・ミッションもステイサム兄貴なら前作増し増しでコンプリート!
ジェイソン・ステイサムで1972年のチャールズ・ブロンソン主演作をリメイクした2011年の殺し屋アクションの続編。
ブロンソン版を最近初めて見、ステイサム版も続けて久々に鑑賞。“メカニック一気見”という事で。
前作はレビューも書いた筈なのに、まるで覚えちゃいねぇ!
そんな細かい事は気にしねぇ。いつもながらご機嫌な兄貴無双!
前作ラストで死を擬装し、殺し屋稼業を引退。リオデジャネイロで平穏に暮らすアーサーだったが、居所を掴まれる。
かつて共に殺し屋として育てられ、今は武器商人として名を馳せるクレイン。過去の裏切りからアーサーを憎む。
配下から逃れたアーサーはタイへ拠点を移す。
人道支援活動家のジーナと出会い、恋に落ちる。実は彼女はクレインが送り込んだ罠だったが、彼女もまた子供たちを人質に取られ言うなりになるしかなかった。
クレインはジーナも人質に取り、彼女を助ける為にアーサーはクレインからの殺しの依頼を受ける。それは世界各国の大物フィクサー3人を消すというものだった…。
前作はオリジナル版の話(組織の依頼で消した友人の息子を殺し屋として鍛える)を踏襲していたが、今回はアーサーの設定のみなので、話は自由に創造。勿論ステイサム映画、話などド定番だが、アクションもスケールもキャストもグンとアップ!
アクションのボリュームとアサシン・バリエーションが増し増し。開幕から空中ダイブ、天空プール爆破、兄貴の鉄拳が炸裂する肉弾戦! たっぷりと。
“用意周到が勝利を招く”がアーサーのモットー。ターゲットの習慣や行動などを調べ上げ、アサシン道具の用意にも抜かりない。故に“メカニック”の異名を持つが、アサシン・ミッションも結構出たとこ勝負だったり、ジーナが囚われているクレインの船に突撃したりと大胆。そんな事が出来るのも我らが兄貴だからである。
ブラジルからタイからオーストラリアからブルガリアへ、舞台はワールドワイドに増し増し。特にタイのビーチは美しく、バカンス気分に浸れる。
そこで盛り上がるホットでセクシーな男女の恋。
前作は若者同性パートナーでヒロイン不在だったが、今回はジェシカ・アルバが華を添える。ただの“Help me!!”だけのヒロインじゃないのは勿論。キュートな魅力とアグレッシブさ。
タイの旧い友人にミシェル・ヨー、フィクサーの一人にトミー・リー・ジョーンズと、共演者が贅沢なくらい増し増し。でも、豪華布陣を配してちと無駄遣い感はあったかな…。
トミー・リー・ジョーンズがただの殺され役な訳が無い。クレインの商売仇を消す為に利用されている事を知ったアーサーは、トミー・リー演じるモラルある武器商人と結託。クレインへの反撃とジーナ奪還を試みる。
クライマックスは勿論、兄貴大暴れ!
敵は憎たらしいほどなので、容赦など要らねぇ、やっちまえ兄貴!
痛快スカッと魅せてくれ、前作よりずっと面白い。
暫く経つが、メカニックのサード・ミッションなんてのもそろそろ…?
