「痛快アクション」メカニック ワールドミッション R41さんの映画レビュー(感想・評価)
痛快アクション
この作品はアクションが見たくて仕方ない人たちへドストレートに答えている。
ビショップのアクションのこだわりは何だろう?
素手での格闘か、銃撃か、それとも乗り物によるチェイスだろうか?
今回の作品ではバイクや車のシーンはなかった。
どのような作品にも使用されるそれを省いたのだ。
この物語では3つの場所に潜入して指定された武器商人を始末しなければならなかった。
当然人質を盾にしてそれを依頼したラスボスもビショップの対象となるのは、視聴者には最初から分かっている。
タイの刑務所 シドニーの高層マンション最上階 ブルガリアの要塞
世界にある都市 異なる雰囲気の都市でとても潜入できそうもない場所
しかしビショップはいともたやすく潜入してしまう。
特に高層マンションでのプールの破壊はありえない工作だった。
それに加えて各殺害で出された条件
それにはクレインがビショップに対して抱く復讐心が見て取れる。
しかしどでもこれも、ありえない。
このありえなさこそが、この作品のアクションとして位置づけられているのかもしれない。
絶対的な強さ
コマンド-以来の痛快さを求めたのだろうか。
この絶対的という観点がこの作品のアクションへの拘りだったのかもしれない。
そしてオチもあった。
ビショップが船を爆破させたときに隠れた場所だ。
船体が引き上げられて部品も港に揚げられるが、彼はエンジンルームのような場所に隠れていた。
彼のあまりにも素晴らしい作戦に、彼の生還をずっと確信してきた宇宙人ジョーンズはその映像を彼のために削除するところが、昔ながらの「粋」といったところだろう。
夜に酒と一緒に見ていて面白い作品だ。