「色んな意味で、残念な作品」鋼の錬金術師 慢性寝不足さんの映画レビュー(感想・評価)
色んな意味で、残念な作品
当初Yahoo!レビューに投稿しようかと思いましたが、高評価が短期間に約5千件投下され、
サクラによるレビュー投稿が現在も続き、尚且つ低評価レビューは削除される可能性が高く、
あちらの作品レビューは意味を成していないため、こちらへ書き込みさせてもらいます。
酷評の嵐だった為、ハードルを下げて鑑賞したのが功を奏したのか、観賞直後の感想は
「あれだけの時間でよくここまで纏めたものだけど、詰め込みすぎ。でもそれほど悪くない」でした。
欧州の街並みは綺麗でしたし、懸念となっていたアルフォンスはそこに存在しているかのようで
違和感なく見られましたし、声も徐々に慣れてきてしっくり馴染めました。
とは言え。冒頭の人体練成、子役が金髪ヤンキーにしか見えない。
台詞棒読み、仕舞いにはアルフォンスが板に乗ってそのままフェードアウト。
床や家屋をあれだけ吹き飛ばして迫力ある映像作れるなら、
もっと上手い演出方法なかったんでしょうか。
展開的に解せないものもあって、例えば大佐が「ヒューズの仇だ!」と言って
復讐果たしてしまったり(原作では周りに諭されて復讐はしてません)。
他に血で濡れた発火布で炎を練成していたし、アルフォンスは5感がないはずなのに、
タッカーによる催眠療法?で「身体が熱くなってきました」何て言っていたり。
原作熟読している人から見ればもっと突っ込み所が満載なんでしょうね。
役者はラスト役の松雪さん別格。女優魂を見せてもらいました。
対してベテラン陣とヒューズ中佐、タッカー以外は殆ど大根。
松雪さん並の役作りしてから出直せ、と言いたい。特にウィンリィとマスタング。
試写会から酷評が多く、その舞台挨拶で監督が恫喝とも受け取れる発言をし、
複数の中国人と思われる肝臓レビューの件でマイナスイメージからの公開となりましたが、
人それぞれ見方も違いますし、自分の目で確かめて観るべきだと
劇場へ足を運んだ結果が、最初に述べた感想でした。
ですが、そう思ったのも束の間。Yahoo!レビューの諸々の所業を目の当たりにし、
これが決定打となりました。
色んな意味で、この作品は今は「クソ最低」の一言に尽きます。
まさかここまで後味の悪い作品になるとは思ってもみませんでした。