「私が怒る理由」鋼の錬金術師 オカマ声ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
私が怒る理由
見ないで文句言いたくなかったので鑑賞。
ここまで「寝てしまいたい」と思った映画は無かったわ。
今年は『銀魂』『無限の住人』『JOJO』とマンガ原作の映画をよく見た。
どの作品も思うところはあるけど『鋼の錬金術師』に比べたら遥かにマシ。
確かに、長編マンガを一本の映画にするのは無理があるのは解る。
切り離して見るべきだと言うのも解るけど、ゴリゴリの大和民族丸出しのモンゴリアン顔が西洋人風の名前を呼びあってるのか恥ずかしくて内容に入っていけない。
こっちだって集中して見たいわ!
そして、よく見かけた『ウィンリィは何で金髪碧眼じゃないのか?』と言う疑問。
それに対してTwitterで「日本人が金髪じゃヤンキーみたい。茶髪の方がカワイイ」と意見があったけどそれは違うよっ!
ウェンリィが金髪碧眼なのは『普通のアメストリス人』と一目で解る重要なアイコンなのだ。
似合うかどうかは関係ない。
例えるならトイレに駐車禁止の標識を貼るくらい無意味でワケわからん行為。
こういう所が『監督から作品に対するリスペクトや愛が感じられない』と言われる理由。
スカーが出なかったけど続編が出来そうなオチ。
本当に作るとしてどうスカーとウェンリィを絡めるのか?
どうやってスカーが復讐の連鎖を断ち切る切っ掛けを作るのか?
アイコンと言えばホムンクルスもだ。
この作品で原作を読んでみようと思う人がいるかもしれないから詳しくは書かないけど、ホムンクルスの七つの大罪からの名付けは彼等の最後を皮肉にも表してる。
本当に続編を作る気なら今作でやらかしたアレやコレをどう辻褄合わせるの?
もしかしたら監督なりに作品に愛情があるのかもしれないけど、それ以上に「俺が手を加えたらもっと面白くなるぜ」みたいな傲りが見えて、正直、気分が悪かった。