長く熱い週末のレビュー・感想・評価
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骨太なA級ギャングサスペンス
ストーリーを端的に説明すると
「些細ないざこざが血みどろの大抗争へと発展していく」
というマフィア映画の典型的なプロットなのだが、見せ方が面白く、従来のマフィア映画の魅力である裏切りや抗争といった普段自分たちが体験することのないような非情なドラマを覗き見するような感覚のほかにも、ハラハラさせるサスペンスの要素が満載で、飽きずにとても楽しんで観れた。
中々物語の全貌が見えてこない構成は、鑑賞者を、突如として災難に見舞われる主人公と同じ気持ちにさせる効果を発揮している。
op曲もかっこよく、主役ボブ・ホスキンスはもう「その筋の人」にしか見えなくて、とにかく様になっていた。
胃がキリキリするようなラストも素敵。
劇中ではイギリス人とアメリカ人、アイルランド人が出てくるのだが、日本人には馴染みが薄いこの人種間の関係も理解していると尚楽しめるかもしれない。
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