「王道のサスペンスで語られる、戦争の悲劇。」相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0王道のサスペンスで語られる、戦争の悲劇。

2017年2月16日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:シリーズの知識は不要。テロの脅威に対し、独自の視点から切り込んでいく主人公達の姿が、非常に痛快。変わらない戦争の悲惨さに言及しているのも印象的。
否:展開はやや都合がよすぎるか。動機も少し説得力に欠ける感も。

 7年前の大使館員殺害事件と、少女誘拐事件に端を発したテロ事件に、右京と冠城の切れ者コンビが泰然自若の姿勢で立ち向かう様が、非常に痛快でカッコイイです。
 そして次第に明らかになっていく真実には、古くは太平洋戦争から現代のテロとの戦争まで、罪のない命が切り捨てられ、散らされていく哀しい現実が突きつけられるようで、なんだかとても切ない気持ちになります。
 往年のファンの方は勿論、シリーズを知らない方にも、是非オススメのサスペンスです。

映画コーディネーター・門倉カド