劇場公開日 2017年8月4日

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「今回は田舎町の花火大会」トランスフォーマー 最後の騎士王 ao-kさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0今回は田舎町の花火大会

2017年8月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

「トランスフォーマー」というタイトルは通称だ。本来は“打上げ花火職人マイケル・ベイpresents, 夏だ!祭りだ!大花火大会!”というのが正しい(笑)。しかし、3年ぶりの開催となった花火大会は今までよりも火薬もアクションも控えめの田舎町のお祭りレベルに終わってしまった。

そもそも今作(というか、このシリーズ)の最大の欠点は魅力ある悪役が不在であるということだ。1作目こそメガトロンという強大なボスキャラがいたが、2作目以降のボスキャラは全て中途半端。今回は主人公側のリーダーであるオプティマスが洗脳されて、敵側に回ってしまうことで、この欠点をカバーできたはずなのに、何故かオプティマスの登場は後半にチョビっとあるばかりに留まってしまっている。

恐らく観客がこのシリーズに求めるものは、ギミック感溢れるロボットバトルと、変形しながら展開されるカーチェイス。要はメガトロン以上の魅力ある悪漢さえ登場すれば、いくらでもシリーズは続けられるはずなのだ。にもかかわらず、今回はトンでも歴史ミステリーに時間を割き、アクションもカーチェイスも節約。おまけに悪役オプティマスも名優アンソニー・ホプキンスまでも無駄遣いするという始末。これでは小学生もガッカリする出来栄えではないだろうか?

回を重ねる毎に酷さを増すこのシリーズ。もうやめれば良いのに…、と思いつつも新作が公開される度に劇場に足を運んでいる自分もシリーズ継続の立派な貢献者なのだ(笑)

Ao-aO