「思わぬシスターフット映画」お嬢さん せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
思わぬシスターフット映画
クリックして本文を読む
日本統治下の朝鮮で、日本文化に憧れを持った大富豪の財産を狙い、泥棒の娘と詐欺師がその屋敷に住む"お嬢さん"を騙そうとする話。
日本統治下の時代設定で登場人物達がガッツリ日本語を喋りまくるのだが、いわゆるこの時代特有の日本人が見ると居心地悪い映画じゃない。でも、全く別の角度から日本という題材が必要な映画だった。
第2部で屋敷で行われている競売はエロ本の競売で、お嬢さん・秀子はそのエロ本の朗読を男たちの前でさせられていたことが明らかになる。有名な話だけど日本は性大国って言われてるぐらい、性的なコンテンツが豊富。だぶん屋敷の主人が日本を"美しい国"と言うのも性大国だから。これはこれで日本人としては居心地悪いわ(笑)
「女は無理矢理強引にやられると気持ち良い」というポルノによった間違った思い込みが、「タコ」によってそんなん現実でやったら気持ち良いわけねえだろ!!と思えるように暗に完全否定されているのが面白かった。
そもそもレイプとか無理矢理系のシュチュエーションで性的快楽を得ること自体、たとえポルノだとしてもかなりヤバいことだと思った方が良いと思うんだよな。
性的に搾取されてきた秀子がソッキによって解放される瞬間(エロ本などを破りまくるシーン)がとても良い。サスペンス映画だと思ってたら女性たちの絆を描くシスターフット映画だった。これをハリウッドの流れより早くやっている韓国映画最高です。
コメントする