「ああ!映画館で観たかった!!」お嬢さん JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
ああ!映画館で観たかった!!
映画的評価とは全く別に個人的趣向として☆5あげたいくらい、超好きな映画でした。官能、ミステリー、どの目線で見ても面白い。
ちょっと過激すぎるシーンの必要性は感じてしまったけど、予告で期待させといてがっかりな映画より全然よかったです。というか予想何倍にも上乗せされて、そこまでやってくれちゃうの!?って感じでした。
テイストや世界観もよかった。あの時代あの場所がばっちり。最初違和感を感じていたキャストもしっくりとくる。
構成も素晴らしくて、二部で秀子側からの視点で見せられることでよりエロいです、、。気持ちがこもるというか、、。ちゃんと伏線があるのも満足。
ラストシーン、詐欺師が死んで終わりでいいじゃん、まだ見せられても萎えちゃうよ、って思っていたけど、なるほど~みたいな。
でもこの映画ただの官能映画としてじゃなく、女性の扱い方とか、女性の性に対する認識の誤りだとか、男のあほらしさとか、権力とかそういうところまで描いてくれているからこその、感情の起伏。時間かけて丁寧に進むからこそ二人が愛おしい。
絶対に日本では作られない映画です。パクチャヌク監督、やっぱり凄いです。
2023/3/21 3回目の鑑賞
何度観ても飽きない面白さ。ここまで短く感じる143分はないのよ。
観る度に発見があるし、本当にパク・チャヌクはいやらしい天才だと思う。
レズビアン映画の最高峰というのも頷けるし、これ以上多くの感情をもたらす映画ってなかなか無い気がする。
本当とんでも無いものを作ってしまったよ。エクスペンデッド版のBlu-ray、買うか迷う。。
2022/06/12 2回目の鑑賞
衝撃のストーリーに放心し、詳細をこんなにも忘れていたとは。今回も衝撃的だったが。
第二部への転換はなによりも美しい。人物設定としても、展開としても、だ。
決して地下へは入れない珠子の存在が、愛おしいのですな。
2人がどんな関係性になったとしても、面白くなるのは秀逸。書庫のシーンのカタルシス半端ない。本当によく頑張った!監督にも感謝!