「いろいろ惜しい」お嬢さん 月野沙漠さんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろ惜しい
普通に日本の金持ちのお嬢さんと、朝鮮人の女中の交流の話でもいい映画になりそうなのに、
歪んだ日本人の姿と安易などんでん返しの話に持っていってしまったのは惜しい。どんでん返しは、一部の時点では騙されていたけど、話を通してみれば取り立てて目新しさも感じず、終わってみれば悪い男はひどい目に遭い、女は愛の名の下、多少のことは許されて仲良くめでたしというありがちなお話。
韓国が日本に併合されていた時代、良くも悪くも人間同士の交流はあっただろうに、それを真面目に扱った作品が見当たらないのはどういうわけか?苦労を知らないお嬢さんだけど箱入りで純粋、そして日本人嫌いで仕方なく使われている朝鮮人女中が
徐々に無垢なお嬢さんに気持ちが傾く話を期待してた。もちろんそんな設定でも、当時の日本人の
朝鮮人に対する無神経な扱いを浮き彫りにすることは必須でしょう。お嬢さんも悪気なくそんな振る舞いを
してしまうかもしれない。そんな映画かなと思ってた。
韓国の役者さんもよく日本語練習したようだなと思わせる演技だったけど、日本人の耳には通用しない。
言い回しもおかしい部分が多々あった。日本人の役には日本人を起用して欲しかった。
あと日本のエロチシズムもね。日本のエロチシズムが倒錯的なのは素直に認めるところだけれども、この映画で描かれているエロチシズムは日本人の異常性を描きたかっただけなのではないかという印象を持ってしまった。
もっと日韓協力していい作品が作れたのではないかな。
主演女優二人の絡みが想像以上に百合でエロかった。百合のシーンはかなりねちっこいのに、男女セックスはあっさり目。男の性を汚いものと考えているのか、全体的に歪んだフェミニズムを感じた。
それから、幼女にマ○コと言わせたのはスゴイわwww