エンドレス・ポエトリーのレビュー・感想・評価
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面白くて感動的な映画芸術
色彩と音楽だけで完全にやられてしまったけれど、独特の世界観と笑えて感動的な演出で完全に作品の虜にされた。
かなり濃密で、相当に疲れるけれど、不思議ともう一度見たいと思ってしまう。まぁそれがホドロフスキーの映画なんだと再確認といったところか。
本人と息子らが自らの一族を題材にしている幻想的な作品だということから、ガルシア・マルケスの小説「百年の孤独」のような壮大で魔力的な魅力を感じてしまった。
とにかく誰にも創り出すことができないであろう素晴らしい芸術を目の当たりにしたような思い。大げさかもしれないけれど、どうにも絶賛せずにはいられない。
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芸術とは
秩序への反抗と破壊行為から創造(芸術)は始まる。自分を拘束する状況へ反抗することが創造活動の原点だ。何ものにも囚われず自由になること、自分らしく生きることは罪じゃない。
ところが、自分を取り巻く環境から自由になることはそう簡単なことではない。では本質を見抜き創造的であるためにはどうしたらいいのか。
そこで幼児体験の記憶をたどり生き直してみる。
ホドロフスキーは前作から内なるものをさらけ出し告白し、提示してくれた。生命とは何か、生きるとは何か。
個人の記憶は個々のものだが、両親や一族から引き継がれた遺伝子レベルの記憶は、我々に共通感覚を呼び起こす。
自由であっけらかんとした男性性器と、安心と神秘と陰翳に包まれた女性性器。自由と安心、男と女の融合によって生まれる全ての子どもに神の祝福が降り注ぎますように。
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