闇金ウシジマくん Part3のレビュー・感想・評価
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勧悪懲悪
ウシジマ映画では一番好き
胡散臭い成功法を嘯く者と
感化されのめり込んでいく者
如何にも「いるいるこういうヤツ」を
奏多、ハマケンが見事に演じている
(しんこちゃんは神ハマり)
情報弱者を食い物にするビジネスが世に蔓延って久しいが
資本主義社会の縮図をリアルに描いた作品である。
藤森演じるカモも秀逸。
ラスト加茂はウシジマに問う
「なぜ危険なヤミ金の仕事を続けるのか」
それに対するウシジマの台詞が
この作品の真髄を言い得ていると思う。
「食うためだ」
丑嶋社長が一番まともに見える。
大金持ちになろう、という、胡散臭い塾。
教材DVD を見れば、誰でも大金持ちになれる、というもので、
結局は、その DVD を売った収入でしかない、ねずみ講。
皆、上に上がりたくて、
手段を選ばず誰彼構わず売りつけたり、
自分で買って売り上げを伸ばしたり。。。
胡散臭いと感じるのは、やっぱり胡散臭いんだ。
ホント、闇金業者なのに、丑嶋社長(山田孝之)が一番まともに見えるから不思議。(^w^)
金で分かれる明暗は己次第
劇場版3作目。
パターンはいつもと同じ。
丑島から金を借り、やがて借金まみれになってもがき苦しみながらも明暗分かれる債務者たちを、丑島が冷徹に見つめる。
もはやマンネリではあるものの、何だかんだ言って教訓交え、面白く見てしまう。
今回主軸の一つが、“秒速で稼ぐ!”を伝授するセミナー。
そのセミナー“天生塾”の主催者で、無一文から億万長者になったと豪語する天生翔。
醜男なのに周りには常に美女が群がり、名前からして怪しくて胡散臭さバリバリ。(浜野謙太に演じさせるとは…(笑))
そもそも、誰でも出来る! そのまま実践すれば成功出来る!…ってものほど信憑性ないものは無い。
勿論、その実態は…。
しかし、彼を崇拝する者は後を絶たない。
その一人、フリーターの真司。
最初はまるで信じていなかったが、今の現状を変えたい一心で入塾。
母親の貯金と丑島からの借金を元手に、見事成功。
地元の人間にノウハウを教え、夢見た億万長者へ…。
が、自分だけ成功し、周りに大勢の借金者を作ってしまう。
億万長者は誰もがなれる訳じゃなく、その才があるか無いかとは言え、自業自得、窮地に陥る。
でもどうしても、真司は嫌いになれなかった。
金持ちになりたい、成功したい、この現状から抜け出したい…誰もが思う事。
手段はどうあれ、その為に、命張るほどがむしゃらに頑張った。
また、母親の貯めたお金には胸打つものがあった。その95万の意味と重み…。
本郷奏多が好演。
(真司と付き合うタレントの卵に、白石麻衣。乃木坂なんちゃらなんてまるで関心無かったけど、この娘、メチャ綺麗で可愛いやん!)
真司が救われた方なら、同情の余地ナシなのが、サラリーマンの加茂。
妻が居ながらセールスレディと浮気、さらにキャバクラ好きで、一人のキャバ嬢に貢ぎまくる。
知人から何度も借金を頼まれ、家には謎の嫌がらせを受け、そしてキャバと楽しむ為、丑島から幾度も借金。
欲、自分勝手、卑屈の三拍子。
こいつが堕ちていく様は痛快だった。
同情の余地は無いけどそれでも100%嫌いになれないのは、まるで素を見ているような(?)オリラジ藤森の妙演。
最後の最後だけ意味深な台詞で終わるものの、全体的に特筆すべき内容の前振りでもなく、ファイナルを前に変わらぬ作り。正直、TVスペシャルでも良かったような…?
さて、ファイナルは…?
キッチリ回収。
テレビシリーズはほとんど見ていないが映画版は全部観ている
ウシジマくんの第三弾。もうすぐファイナルが公開されるので
前振りのような展開にも思えるが、巨額ネットビジネス成功者
の胡散臭い実態を知りながらものめり込んでいく泥沼な運命を
先が見えない若者の焦りに照らしたリアルな作り。騙すほうの
浜野謙太がいかにもな役を怪演し気持ち悪さ全開で素晴らしい。
騙される本郷奏多は強かに金欲に塗れていくが、父親を不甲斐
ないと罵倒した自分の愚かさにやがて気付く。オリラジ藤森も
ドンピシャな役まわりを巧演、泥沼にハマりつつ楽しんでいる
クズぶりが情けない。世の中こんな奴ばかりかよ~と思わせて
冷静に裏を探る綾野剛や、ふざけていてもきっちり連携を守る
やべきょうすけなど、キャラクターの活き活きとした描き方は
とても違法商売とは思えないほど好意的で、優れた会社組織に
まで思えちゃうから不思議だ。とはいえキッチリ回収するのは
当り前(だって仕事だもん)でお涙頂戴とはいかない苦い現実と
その代償あっての人生訓。楽して儲かる商売なんてある訳ない
じゃんと分かりつつ騙されてしまう人間の愚かさに泣けてくる。
(野菜ビジネスもどうなんだろうね~。いろいろ難しそうだが)
丁度いい映画
公開日に観てきました。
今回は原作のフリーエージェントくん編を中心に話が展開します。ウシジマくん特有の追い詰められた人間が判断力を鈍らせ、どんどんドツボにハマっていく加速感の演出の旨さは長編シリーズなだけあって流石の一言。それが割と自分の身近にあるものだったりする為、あり得ないだろ…と切り捨てきれないところがこの作品のヒットの所以なのでしょう。観ていると精神を削られている気分になります。いい意味で。(笑)映画というフィルターを通しているだけで追体験しているのと変わりません。本郷くん演じる沢村のように何も持っていない者程、何かにすがり、現状を抜け出したくなってしまう。このキャラに共感できることもあり、かなり感情移入して観ていました。
今回、オリラジ藤森演じるリーマンと本郷くん演じる沢村は対比のように描かれている印象でした。二者とも借金もしているし、周りの人間を騙し、迷惑をかけてるのは変わりません。二者を分けたのはお金の使い道です。自己投資に回した沢村には一種の救いともいえる結末があり、浪費に回した藤森リーマンは全てを失ってしまいました。元々、何もなかった沢村とそれなりに幸せと言える立場にあった藤森リーマン。この二者の対比というのも本作の深さの一つと言えるでしょう。また、最後に沢村にウシジマがかけた言葉にも唸りました。映画の一番の面白さである価値観の転換になるようなセリフを本当にしつこくない薄味の演出で観せるこのシーンには脱帽です。
確かに、映画というより、2時間ドラマのスケールだと言われたら本当にそうなんですが、原作を損なわず、ここまで映画的な構成にまとめた今作は本当に一見の価値があります。DVDでと言わず、劇場での鑑賞をオススメします。
安定
安定のウシジマくん
漫画を見てからなので、多少怖さは半減するものの、面白かった
いつもウシジマくんは、出てくるキャストが魅力的
カウカウファイナンスの今回の事務のお姉さんは優しかった
エンドロールで帰ると、オマケ映像が少しあるから、もったいないですよ
ファイナル楽しみ
いまいち
ウシジマくんの出番がほどんどない。もっと活躍しているところが見たいし、前回の相沢のように痛い目にあっているところを見たかった。次回の序章とはいえ、好きなシリーズだけに残念な気持ち。
来月に向けてのライト版て感じした
1からずっと観てきたけど、今回の内容はウシジマくんらしい金を理由に堕ちてく人間たちの心理模様が見えた。
ネットビジネスで金儲けをするために借金を繰り返す人、キャバ嬢を落とすために借金を繰り返す人など…
でも来月の最終章に向けた伏線のようなものなのかなと感じました。
それと個人的な印象ですが、カウカウファイナンスの受付嬢を最上もががやる必要あったか?という感じ。
今までの受付嬢がよかっただけになんだかなあという気持ちです。
多分、今のアイドル好きの人とかは嬉しいんだと思いました。
ウシジマくん
闇金ウシジマくんの映画版第3弾です。
ウシジマくんシリーズの最近の特徴として、とりあえずウシジマくんと戌亥はあまり出てこない。2人とも役者として大物な為なのだろう。
今回の主要キャストは、本郷奏多と浜野謙太の2人。
あらすじは省くが、お金の能力や恐ろしさを痛感する。浜野謙太演じる天生翔はやってることは怪しい宗教団体と変わりない。某宗教団体のように、一冊の本を200万で売ったりするところかな。
まあ前野朋也はクズ役で、シンジ君(本郷奏多)は結構頭がいい。
ネタバレになってしまうが、最後のシーンで戌亥がおふくろの誕生日だから来てよ、というシーンがあります。
このシーンでウシジマと戌亥と江崎が同級生であるということを思い出させ、仲がいいのだなとなんとなく安心しますね。
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