「胸を掻きむしられる切なさ」DEVOTE しんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
胸を掻きむしられる切なさ
モノクロ&サイレントってことで、ストーリーに没入し難いのかなって不安もありましたが、杞憂でした。気付いたら物語に吸い寄せられています。
モノクロ&サイレントという形式は、シンプルで飾りがないぶん、登場人物の感情をよりダイレクトに伝えてくれていると思います。
ストレートでシンプルなストーリーですが、胸を掻きむしられるような切なさがズシンと迫ってくるし観終わったあとに余韻が深く残る作品です。
モノクロの映像は美しいですし、劇伴音楽が端正で素晴らしいです。メインテーマはかなり印象的な旋律。
役者さんもみなさん素晴らしいですが、特にヒロインの木嶋のりこさんが無垢で純粋な少女が過酷な運命に翻弄されるさまを熱演していて素晴らしいです。彼女がいなければここまで切ない作品にはならなかったのではないかと思います。
コメントする