彼女と彼女の猫 Everything Flowsのレビュー・感想・評価
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いつもどんなときも
人間という面倒くさいもの
猫は頭の中のおしゃべりを経験しない。
今、この瞬間しかなく、すべてのすべてを忘れることなく憶えているが、危険信号以外思い出す必要がないから思い出すことをしないだけ。
人間
この変わった生き物は、自分が猫だったらどう思うかを考える。
特に今どきの猫は繁殖を防ぐために家から出さないようにしていることも多いので、余計に猫が何か考えていることがあるのだろうと思うのだ。
この作品は、どこかで拾われたダルが、一生をかけてミユを見る物語。
一生そこにいて、そこで暮らすミユのことを見続ける。
だから監督はダルにナレーションをさせた。
一生という時間を共有してくれるご主人様へのささやかな気持ちの表現。
いつものような写実感のない淡い色彩は、この世が猫にとってはすべてが夢のような儚い出来事だからかもしれない。
さて、
就職浪人と親友の結婚 いつまで経っても先に進めないミユ。
これらが重なって心が病んでいく。
笑顔は消え、一日中死んだように眠っている。
ダルは自分の死期を知っている。
ベッドにさえ届かない。
最期にもう一度元気なご主人様の笑顔を見たい。
そして、命をささげた渾身のジャンプ
繋がった電話…
愛し、愛されることが彼らの使命
言葉など不要で、ご主人様の考えはそのまま映像として受け取っているのだ。
ニオイはそれをより具体的にしてくれる。
ダルは最期にご主人様のあの笑いの中で静かに眠った。
でも、目が覚めるとそこに彼女の姿はない。
その理由さえわからない。
そしてこう思う。
「ボクが彼女を探しているのは、彼女が僕を探しているからだ」
憶えていたのは彼女の匂いだけだった。
そうしてまたやってきたのだろう。
白い猫 チョビ 声 新海誠
「彼」が猫になったのは、変な生き物の住む不条理な世界を、猫の視点で見たかったのだろう。
そしてまた人間に生まれ変わって、その事を作品にしたいと思ったのだろう。
一人で見てよかった。
完全に涙腺が崩壊してしまった。
動物が持つ無償の愛
ここが唯一人間でいることへの残念さを感じるところ。
猫は悲しまない。
ご主人様がどんな時もそばにいてくれる。
一生を費やして、そばにいてくれる。
ペットの使命が愛し、愛されることであるならば、人間の使命もまた、愛し愛されることにほかならないだろう。
吾輩は猫である 名前はダル
監督は『神在月のこども』でクリエーション監督を務めた坂本一也
脚本は『詩季織々』の永川成基
猫目線の飼い主の若い女性の話
原作は新海誠監督
モノクロのショートアニメ
5分くらいの自主制作
猫の絵が下手くそ
久米田康治より酷い
語り部が黒猫ダルなのだがおじいちゃん猫のわりに声が若いのは僕としてはどうしても気に食わなかった
若いといっても当時40くらいのおじさんだけど
極端な話だが緒方賢一ならまだしっくりきたかもしれない
ダルは美優にしか懐かない
知歌に頭を撫でられたら露骨に不機嫌になる
バラエティー番組で堂本光一にいじられたときの深田恭子のように
声の配役
母が再婚しやすいように別々に暮らすため知歌とルームシェアでアパート暮らしを始めた就活中の短大生の美優に花澤香菜
美優と知歌が友達になるきっかけを作りアパートでも同居することになった10歳の黒猫のオスのダルに浅沼晋太郎
美優とは小学生の頃からの親友で2人でルームシェアしていたがアパートを出て彼氏と一緒に暮らし始める知歌に矢作紗友里
小学生の頃の美優のために黒猫を自宅に連れてきた美優の母親に平松晶子
新海誠の原点であり、原石である作品
誰の日常の中にも静かに存在する苦しみや葛藤、
心の琴線に触れるような繊細な心情描写が美しい。
エンドロールで新海誠が原作と知って、正直驚いた。
この作品作れたなら、なんで今あんな作風になっちゃったのかなぁ。
磨けば輝かしく光る原石の磨き方を間違ってできたのが今の新海誠監督のように感じた。
2011年のアニメージュに掲載されていた新海誠へのインタビュー記事を読んでみたら、
「間口を広げる」という表現やこれまでのやり方とは異なるものを作るという文があった。
予算が下りる企画、「売れる」作品を意識していくうちに
『君の名は』や『天気の子』そして『すずめの戸締り』へと変化していったのだろうか。
近年の作品を観ている人は、ぜひこちらの作品も観てもらいたい。
また、原作となった新海誠監督の作品は、YouTubeで公式に公開されているので、それもオススメ。
ちなみに私、犬派ですけどね
ネコ目線の感情と人間のリアルな生活感
新海監督(原作者)の花澤香菜さん好きは、ガチ。。。
でも?それは悪く言ってるんでなくてね。
監督さんや脚本家さんごとに、句読点になるような役者さんや声優さんが居て然るべき、に思うンすよね。
三十分(テレビ版四話とスペシャル映像を繋いで)のアニメーション。
新海監督作品全般に言える事だけど、相変わらずの映像美!
ちなみに、コチラは坂本監督作品で、新海監督は原作ね?原作!
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作品は、物憂げな感じ?アンニュイな感じ?から始まる。
もしかして、このまんま→どん暗い感じで結んだらどうしよう?と思ったけど、危なかった。
そうはならなかった(けど、ハッピーエンドか?て言うと?どうなんだ!)。
動物モノの作品てのは、ズルいですよね。・゜・(ノД`)・゜・。♡
にゃんこ飼いたくなる度】(*ΦωΦ)m⑤
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武漢ウイルス武漢肺炎の兼ね合いで、公開が遅れるかもだけど?
新海監督、新作の『竜とそばかすの姫』楽しみにしてますよ(`_´)ゞ
猫はそんなに考えてない
もっとタップリ描いて欲しい
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