彼女と彼女の猫 Everything Flowsのレビュー・感想・評価
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新海誠の原点であり、原石である作品
誰の日常の中にも静かに存在する苦しみや葛藤、
心の琴線に触れるような繊細な心情描写が美しい。
エンドロールで新海誠が原作と知って、正直驚いた。
この作品作れたなら、なんで今あんな作風になっちゃったのかなぁ。
磨けば輝かしく光る原石の磨き方を間違ってできたのが今の新海誠監督のように感じた。
2011年のアニメージュに掲載されていた新海誠へのインタビュー記事を読んでみたら、
「間口を広げる」という表現やこれまでのやり方とは異なるものを作るという文があった。
予算が下りる企画、「売れる」作品を意識していくうちに
『君の名は』や『天気の子』そして『すずめの戸締り』へと変化していったのだろうか。
近年の作品を観ている人は、ぜひこちらの作品も観てもらいたい。
また、原作となった新海誠監督の作品は、YouTubeで公式に公開されているので、それもオススメ。
ちなみに私、犬派ですけどね
一日中部屋の中に置き去りにされている猫なんて
不幸だと思ってた
外にいれば広い広い場所を自由に歩き走り回れるから
しかし、それは彼女の猫の本当の気持ちをわからない私の気持ち
彼女の猫は、その部屋の中が全てでそこが彼女の猫の世界なのだとしたら
彼女の猫は、とても幸せな場所で幸せな時を過ごしていたんじゃないだろうか
彼女の猫のように私も待つことは嫌いではない
映画が始まる前、遠足の前、山に行く前、電車やバスに乗る前、ランチの席が空く前、待ち合わせの前
どれも何かが始まる期待でワクワクしている
そしてその時が来た瞬間、幸せに包まれる
とても心地のいい時間
ネコ目線の感情と人間のリアルな生活感
アマプラでたまたま観ました。
30分程度の作品でしたが、就活に苦悩する主人公のリアルな感じとかその感情を受け取るネコの感情など純粋に話が入ってくるのが良かったです。
原作が新海誠だったのは知りませんでした。
猫の転生
猫の転生、ワンちゃんでは「僕のワンダフル・ライフ」で生まれ変わりが話題になりましたね。
黒猫ダルは彼女が保護した猫では無く母親が連れてきた猫、小学生から短大生、就職までだから10年くらいだったろうか、10年も一緒に暮らせばもっと様々なエピソードがあるだろうが、こともあろうに小学生の彼女がダルを河原に捨てようとするショッキングなエピソードが印象的、彼女は翻意しそこからダルへの本当の愛が芽生えてゆく、転生した白猫を拾うのも河原というめぐり合わせ。
なにせ27分の短編だから猫と彼女の生活ぶりを垣間見るだけ、脱力系映画だが飼い猫と別れた思い出を持つ人には涙と元気をもらえる映画かも知れませんね・・。
【独りで生きる、女性の寂しさを癒す猫ダルの、女性を想う優しきモノローグが印象的な作品。】
ー ”彼女の痛みを僕はどうする事も出来ない・・。けれど、僕は彼女を見守り、癒す事で、彼女を支えるのだ。小さかった僕を拾ってくれた彼女のために。-
<小品だが、優しさ溢れる作品。絵柄も美しき也。>
新海監督(原作者)の花澤香菜さん好きは、ガチ。。。
でも?それは悪く言ってるんでなくてね。
監督さんや脚本家さんごとに、句読点になるような役者さんや声優さんが居て然るべき、に思うンすよね。
三十分(テレビ版四話とスペシャル映像を繋いで)のアニメーション。
新海監督作品全般に言える事だけど、相変わらずの映像美!
ちなみに、コチラは坂本監督作品で、新海監督は原作ね?原作!
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作品は、物憂げな感じ?アンニュイな感じ?から始まる。
もしかして、このまんま→どん暗い感じで結んだらどうしよう?と思ったけど、危なかった。
そうはならなかった(けど、ハッピーエンドか?て言うと?どうなんだ!)。
動物モノの作品てのは、ズルいですよね。・゜・(ノД`)・゜・。♡
にゃんこ飼いたくなる度】(*ΦωΦ)m⑤
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武漢ウイルス武漢肺炎の兼ね合いで、公開が遅れるかもだけど?
新海監督、新作の『竜とそばかすの姫』楽しみにしてますよ(`_´)ゞ
新海誠の悪いところを完コピし、良いところをスルー。 ポエミーすぎる作風にゲッソリ…🙀
新海誠の初期短編作品『彼女と彼女の猫 Their standing points』のプリクエル。
都会で生活する就活生と、彼女の飼っている黒猫との交流が描かれた短編アニメ。
原作は新海誠。
また前作から引き続き、白猫の声を演じている。
主人公である「彼女」の声を演じるのは『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズや『言の葉の庭』の花澤香菜。
テレビアニメ版(全4話)に新規カットを加え、一本の映像作品として再編集したものが本作。
そのため、新海誠の劇場用アニメのようなクオリティを求めていると肩透かしを喰らう。
作画のクオリティは決して低いものではないが、まぁ深夜にやっている有象無象のアニメ作品と同レベルである。
新海作品を特徴づけるフォトリアルな映像美は見受けられないが、新海誠的ポエミーな作風は完コピしている。
正直かなり気持ち悪い…🌀
監督はネコがいちいちあんなことを考えていると本気で思っているのか?
新海誠の初期作にみられるポエティックな作風は、正直今見ると結構キツいものがある。
とはいえ、そのポエミーな感じは凄く正直に、自分をさらけ出しながら作品を作っているというのが伝わってくるので、それほど嫌いじゃなかったりする。
樋口真嗣監督が考案したとされる「パンツ理論」。
これは「監督というのは、パンツを上げたり下げたりするもの」という考え方ですが、新海誠はどの作品でもパンツ下ろしてちんちん剥き出し。たまにパンツが下りていることにすら気付いていないんじゃないかと思う時もある。
とにかく正直な監督さんだと思います(『君の名は。』以降はかなり作風が変わったが…。)
毎度毎度「童貞くさい」とか揶揄されながらも国民的作家にまで成り上がったのは、映像美や演出の巧さもさることながら、この作品に対しての正直な姿勢が広く受け入れられたからなんでしょう。
本作のように、新海誠のフォロワーが新海誠っぽい作品を作ろうとしてポエティックな部分だけを真似している様は、観ていてキツいっす💦
シナリオも薄っぺらい。
取ってつけたような問題と、取ってつけたような解決。
「就活の大変さ」は共感できる問題ではあるが、そこに母親とのイザコザをぶち込んでしまった結果、なんだか駆け足だったり詰め込みすぎだったりする作品になってしまっている。
たった30分しかないんだから、難しい問題は扱わず淡々と猫と彼女の日常を描けばよかったのに。
あと、黒猫の声。
あの猫って10歳の老猫なんでしょ。
全くそんな風に見えない描き方の下手さも酷いし、セリフが爽やかボイスなのにも違和感。
どう考えても平泉成的なお爺ちゃんボイスの声優が最適でしょうに。
死にかけの猫に見えないから、作品の根幹が凄くブレてしまっている…。
普通の映画ファンにはオススメ出来ない。
新海誠の大ファンにはオススメ。
花澤香菜のアイドル映画としてみれば、観れないこともない…かな?
猫はそんなに考えてない
タイトルにもあるけど、猫そんなに考えてないよ。
猫飼ってるけど私に擦り寄って、かわいいなぁて何考えてるのかなぁて思ってふと猫の餌皿を目にした時のわかりやすさ。
猫なんてエゴのマリモみたいなもので、こんな老成して詩人きどりの猫なんていないのにゃ。
2つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切なんだ
映画「彼女と彼女の猫 Everything Flows」(坂本一也監督)から。
「新海誠監督コーナー」に置かれていたので、迷わず手にして
帰宅後、期待して鑑賞したら、なんと「原作」だけだった(汗)。
作品としては、あまりにも短いし、レビューを書くことも迷ったが、
せっかり、新海監督の縁で観ることになった作品なのだから、と
短いながら書き留めたメモを整理してみたら、
飼い猫「ダル」の気持ちを通じて、ペットの気持ちになれて、
18年間一緒に暮らし、数年前に他界した「愛犬」を思い出した。
飼い猫「ダル」は、こんな気持ちで毎日を過ごしている。(らしい)
「僕は僕の時間を生きている。彼女は彼女の時間を生きている。
だから2つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切なんだ」
このフレーズを読み返して、思わず涙腺が緩んでしまった。
家族の人間が働きに出かけ、1人(1匹)で帰りを待つペットたち。
こんな気持ちでいたなんて知っていたら、帰宅後にもっともっと
遊んであげればよかったなぁ、と感じてしまったからだ。
また、それはペットに限らず、家族でも同じことが言える。
朝早く出かけ、帰宅する夜まで、それぞれが別々の時間を過ごす。
だからこそ、夕食など一緒に過ごせる瞬間を大切にしなくては・・と
短いアニメ映画から教わった気がする。
感想とはズレているが、こういう鑑賞の仕方も悪くないなぁ。
もっとタップリ描いて欲しい
「君の名は。」で感動し鑑賞した4作目。もう少しタップリ描いて欲しかったに尽きる。さらに夏目漱石作品のように猫が多弁であってもよいのかな。猫と人間の間には犬と同様に不思議な愛情関係があるので、もっともっと面白い絵を描いて欲しかった。もともと短いであろう白黒のフィルムを30分にリニューアルしたらしいので、さらに1時間くらいにしてエピソードや絵を追加して欲しい希望があるのだけど。
黒猫ダルと彼女の生活作
ルームシェアの友達が出て行き一人暮らしになる彼女
子供の頃母が拾って来た黒猫
老いてベッドに上れなくなる黒猫
母に電話を掛け疎遠になっていた彼女と母を引き合わせ、“2人はもう大丈夫だ”と息を引き取る黒猫
彼女はある日、白猫と出会う(CV:新海誠、自主制作版との繋がりを見せる)
30分の中で現在と過去をうまく織り混ぜ、原作の前日譚、輪廻転生を思わせるような作品
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