劇場公開日 2016年6月4日

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「雑な脚本」その女諜報員 アレックス にっこりさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0雑な脚本

2021年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 スリラー映画というものは、危機が迫る主人公を自分の事の様に思って「ハラハラ」を楽しむのが醍醐味だと思います。
 この映画は全編を通して主人公のアレックスが堅気じゃなさそうな集団に追われるのですが、その前にアレックスは冒頭で銀行強盗をしちゃってます。単純な理屈、銀行強盗犯とそれを追うちょっと乱暴な人達だったら、どちらかと言えば正義は後者で前者は悪になりますよね。悪者に迫る危機を自分に迫る危機の様に思える筈も無く、ピンチに陥いた時のアレックスを応援するどころか、逃げ延び、敵を打ちのめす度に残念とすら感じる。
 とは言え、ただの屑を主人公にしたノワール作品、という様な雰囲気ではありませんので、善悪の立ち位置を完全に勘違いする事は無いと思います。それでも何の説明も無いままここまで話を進める時点で減点確定だなと、中盤まで観た時に思いました。
 しかし最後まで観ても説明らしい説明が無く、初めは自分が理解出来なかっただけなのだと考えました。と言うのも、私が理解した通りの内容の映画だとしたら、酷く無意味な情報が多く、要素の繋がりに欠ける意味不明な映画になってしまう為です。存在しない正解を求め、ストーリー説明やネタバレを色々と見てみたのですが、私が理解した通りの内容である事を示すものばかりでした。
 結局、アレックスが追われる羽目になった理由にどんでん返しなど無く純粋に銀行強盗が原因でした。そして何か大義があって銀行強盗したのでもない。何やら悲しき過去を持つが、それは追われる羽目になった事にも銀行強盗した事にも関係無い。議員とは因縁がある様だが、議員が利用している銀行を襲ったのは全くの偶然。それなのに正義のヒロイン対悪の組織の構図を演出しようとする。さも因果が複雑に絡み合った話であると見せ掛けようとしてあれこれ設定を増やす。
 可愛くてセクシーな主演女優とそこそこのレベルのアクションシーンさえあれば何も要らないという方は満足されるかも知れません。

にっこり