弁護人のレビュー・感想・評価
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熱い涙が流れる
卵で岩は割れない!! アカと疑われた人物を護り抜く法廷ドラマ
ソン・ガンホが弁護士の役で馴染みの店の
息子、大学生のジヌが突如として刑事に拐われたことから始まる裁判のストーリーでした。
非人道的な拷問を受けたジヌは、抜け殻のような人間になっていました。
馴染みの店、クッパの料理を出していた
ジヌの母親は必死に弁護士のソンに懇願していました。
裁判で軍医から証言を得るも、証言が削除されてしまう理不尽さに、腹立たしい思いで見ていました。
無実の罪を勝ち取ろうとする弁護士ソンの
ヒートアップ、白熱した弁論に弁護士として
自分を信じる強い信念がありました。
ラストの弁護士の名前を一人ひとり読み上げる場面はソンに賛同する弁護士が大勢いた
ことを示していました。
後に1980年代の軍事政権のクーデター
学生の反政府運動、デモ
実話ベースなことを知りました。
ジヌの母親があなたは良くやったとソンを
労い、料理を出す場面は法廷で闘ったことは
無駄でなかったと思えるシーンでした。
「タクシー運転手」とセットで
素晴らしい
苦しい道を選ぶ人
韓国の歴史はいつも韓国映画で初めて知ることになるのですが、盧武鉉の経歴も本作で初めて知りました。今の韓国はイケてる国として若者から人気がありますが、僅か数十年前にはこんな圧政だったなんて本当に信じられません。ソウルオリンピックの少し前の出来事ですよね?
敢えて苦しい道を選んだ盧武鉉。彼の最期を知っているから、観ていて余計に苦しくなりました。そして、ソン・ガンホの演技なくして本作は成立しなかったと思います。これが、本物の映画。
金大中→盧武鉉→文在寅と、何の後ろ盾もなく権力と闘った人が大統領になる韓国は本当に尊敬に値しますよね。我が国はある意味平和だからかもしれませんが、こういう政治家っていない。安倍さんや進次郎みたいなボンボン世襲議員と、彼らは面構えも器もレベルが違いすぎ。だって、民主主義を勝ち取る為に権力に逮捕されたり、殺されかけたり、拷問されたりしてるんですよ。
なにが重要なのか、
世界が見えていない。
紛れもなくすごい映画
いやーもうすごかった!見てよかった映画です!
もうすごかった。
最初からの最後までのジェットコースター感はんぱねえ。
ストーリーもすごいし、何より演技力よ。
韓国語は全然わからないのに、伝わってくる熱量。
ああすごかった。
弁護士の鑑
弁護士モノは観ていて辛いですね。
特にこの作品は周りにはほとんど味方なし、拷問有りの映像的にも辛い話でした。
前半は割とポップな感じで少しダラダラとしましたが、馴染みの店の息子パク・ジヌが不当逮捕されることで、物語が動き出します。
ここからは韓国映画らしい社会風刺の効きすぎともいえる重い話に。
実話が元ということで、余計考えさせられます。
闇に埋もれているだけで、こういったことは実はどこの国にもあるのかもしれない。
とてもメッセージ性のある映画でした。
そして、なんといっても毎度お馴染みソン・ガンホさん。
今まで観た彼の出演作で1番好きかもっていう演技をされていました。
法廷での涙のシーンは勿論のこと、普通の一父親としての様子もとても上手くてリアルです。
不条理な世界で苦しくて泣きたくなるけど、ラストにはプチ感動できます。
韓国の暗い陰
80年代、青年弁護士時代のノ・ムヒョン元大統領を描いた作品。
頑張ったことはわかるが、とんでもない拝金主義の弁護士になったと思えるほどのソン・ウソク弁護士(ソン・ガンホ)。司法書士の仕事であるべき不動産登記も弁護士が行えるように法改正があったので、ここがチャンスとばかりに名刺をばらまき宣伝する。仲間の弁護士からも疎んじられるほどだったが、徐々に他の弁護士も不動産登記の仕事をやるようになって仕事が減っていく。
そんなとき、7年前には食い逃げもしたことのある食堂へと顔を出し、懐かしむパク・スネ(キム・ヨンエ)と息子ジヌ(イム・シワン)。同窓会の2次会にも利用したが、新聞記者の同級生と対立したりと、学生デモにも反対の立場だったソン・ウソク。彼の言う「卵を投げても岩は壊れない」に対してジヌは「卵はやがて岩を越える」と反論する。そんなジヌが行方不明となり母親スネは釜山中を探し回る。身元不明死体が見つかると、死体安置所にまで赴くほどだ。
やがてジヌたち9人の若者が国家保安法違反として、逮捕されていたことが明らかになる。そこで弁護士を買って出たウソク。軍事政権下の国家を相手に裁判に臨む形となった。共産主義を読書会を通して煽っていたという罪だったが、書籍はロシアに滞在したという経験がある英国外交官のもの。完全にアカとは違うと反論するも、拷問され自白を強要されたという事実はなかなかくずれない。結局は拷問に際し軍医として派遣された者を証人として呼ぶも、彼が軍隊を無断で抜け出したとして証言を削除されるまでに・・・
裁判では負けたものの、スネは感謝しきれないくらいウソクに感謝する。そして、1987年にはデモを扇動したとしてソン・ウソク自身が被告人となる。そして、弁護を買って出た者が多数いて、裁判の冒頭でその名を読み上げる。
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