「個人的なピークはOnce in a lifetime」王様のためのホログラム SHさんの映画レビュー(感想・評価)
個人的なピークはOnce in a lifetime
予告でOnce in a lifetimeをトム・ハンクスが叫んでいるところを見て、それに惹かれて本編も見に来たわけだが、個人的にはこの映画のピークはそこで終わったような感。
悪いとは思わなかったけれど、冒頭を過ぎると後は惰性で眺めていたように思う。絵もキレイだし、社会的背景も反映されているし、ストーリーに関係なく見続けることはできる。ただ、爆発的な面白さとは縁がない作品。
フリーダムやラブといった要素をじんわりと感じることができるけれども、所詮は金持ちとエリートの話でしかないのかなと思わずにはいられない。
挫折とかビジネス的背景とかあまりにもあっさりとし過ぎていて、それ故に人生挫折してしまった人の物語などとはとても思えなかった。敢えてあっさりとさせて描いているようにも思えたけれど、それが成功していたかどうか微妙なところ。
やたら中国が出てきてそれを批判しているような節も目につくし、かたやイスラム圏との融和とか、あるいは失敗しても自分を信じて我が道を行けば必ず…といったあらゆる事柄が脈絡もなく連なっていて、正直何が言いたいのかよく分からなかった。そんな主張があるような映画でもないと思うけれど──
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