「少年漫画と歌舞伎」シネマ歌舞伎 スーパー歌舞伎II ワンピース 森のエテコウさんの映画レビュー(感想・評価)
少年漫画と歌舞伎
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友情と青春、夢と希望、家族と愛、大人になるにつれ当たり前になり、つい忘れがちになる『本当に大切な宝物』
そんなピュアな少年漫画の世界を、従来の歌舞伎を越えた演出で体現するスーパー歌舞伎。
観るまでは想像もしない世界が、目の前に広がる。
プロジェクションマッピングやワイヤーアクションを採り入れた舞台は、まるでロックミュージカルの如く、終始眼が離せない。
身体能力と圧巻の演技を駆使して、怒濤のエンディングへ。
一番の見せ場は、本物の水を使った、滝場での格闘場面だろう。
実際の舞台でもスペクタクルだったが、シネマ歌舞伎ではコマ落としの映像によって、そのスペクタクル感が際立つ。
三役をこなす猿之助は、汗を見せずにルフィのピュアさと熱さを表現し流石だ。
脇を固める若手役者も、実績確かに盛り上げる。
白ひげ役の右近も、説得力ある口上で流石。
シネマ歌舞伎には珍しく、若い観客も多く、原作のファンなら更に楽しめるだろう血湧き肉踊るスーパー少年漫画歌舞伎は、まだ見ぬ『ワンピース(宝)』だ!
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