「少年よ荒野を目指せ。」スロウ・ウエスト みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
少年よ荒野を目指せ。
流浪者同然だったガンマンの男が、望んでもいなかった家庭の温もりを手に入れてしまうって話。
モノローグがマイケル・ファスベンダーであることから、この映画の主人公は彼演じるサイラスであることが分かる。
クライマックスの銃撃戦はナタリー・ポートマン主演の『ジェーン』よりも、西部劇の定石を踏まえていたように思う。
が、やっぱり昔ながらの西部劇とは違うような気がしてならない(寄せ集め的な賞金稼ぎたちの顔ぶれは楽しいが)。
人が呆気なく撃ち殺され、無情にも死体が増え続けると言う点で、コーエン兄弟の犯罪映画に通じるものがある。
どうやら本格的な西部劇を見るには『マグニフィセント・セブン』まで待たねばならないようだ。
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