「色々見てしまうイザベルだったが、実は見られていた?」エクスポーズ 暗闇の迷宮 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
色々見てしまうイザベルだったが、実は見られていた?
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地下鉄に通じる長い通路。もうすでに一本道の迷宮です。指輪を落とし、ヒールが取れてしまう。その時、宙に浮く男を目撃するも、神がかり的な印象しか残らない。その後も、白化粧の女・・・白いドレスだったり赤だったり黒だったりする・・・を見かけるし、何が何だかわからない。熱心なキリスト教徒だったこともあってか、夫はイラクに派兵されているというのに妊娠してしまうイザベル。この時点で、はは~ん、誰かにヤラれたな、と想像できる仕組み。
キアヌ演ずる刑事、イザベル描写、プエルトリコ系のやんちゃな連中とか、どう繋がっていくのかわからない展開。やがて一本の線になるのですが、“目”と“馬の人形”、特に馬は何の意味があったのか説明がないままだった。
「DAUGHTER OF GOD」という原題、聖母マリアをイメージさせる妊娠が面白いとは思うのですが、夫の家族からは白い目で見られるし、買い物途中のおばさんからも・・・。どんでん返しも急ではなく、少しずつヒントを出してくれる優しいストーリーなのですが、自分の善悪の価値観で別人格のイザベルが殺人を犯していたという、最後の無表情さが不気味だった。可愛いのに。
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