「見事」TAP THE LAST SHOW U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
見事
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脚本的に意図を読めちゃう部分もあったけど、肝心のタップのパートは楽しかった。
そして、なぜか、ダンサー達は、それぞれ不憫な境遇に置かれてた。
…かなりな確率だ。
だが、しかし
全編、タップダンス愛に溢れた作品であった。
最後のステージは熱気が伝わるような感じで、ついつい体のどこかしらが動いてしまう。…相当な修練の果てにあのステージは成り立ってるだろう事が明らかであった。
見応えある。
タップダンスなど馴染みのないご時世ではあるものの、実にセクシーでアグレッシブでコミカルで、ナイーブなそんなダンスだった。
一世を風靡しただけの事はある。
そして、水谷さんの演出家の芝居が真に迫っていて…タップにというか芸事に半生を捧げてきた男の姿がよく出ていた。
岸部さんのスポンジのような芝居も楽しく、最初に歩いているシーンだけで、この人はショービジネスの世界にいる人だという事が理解できた。
アイドルが出ていないから…。
そんな理由でパスするには、とてもとても勿体ない映画である。
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