「情熱」TAP THE LAST SHOW 花形右京さんの映画レビュー(感想・評価)
金太郎さんのコメント
2017年6月22日
タップダンスは、私にとってはちょっとマイナーな印象が強く、正直どんな映画に仕上がっているのか、期待と不安が交錯していました。
それが、厳しいオーディションによる選抜、そして練習に次ぐ練習…。バラバラだったダンサーたちの息が一つになっていく。そして完成品として素晴らしいショーに仕上がっていくという過程がテンポよく描かれていたと思います。
相棒シリーズでいい味を出されていた「官房長」役の岸辺一徳さんがこの映画では関西弁丸出しの支配人役でよみがえり、また最後はいい夢をみながら死んでいくという、ほろっとさせる場面もいい演出でした。
それにしても、北野武監督の『座頭市』で見たタップダンス(映画のテーマとそぐわず場違い?)とは全く違った感動を覚えました。ショーというよりまさに『格闘技』的な激しさを感じました。
水谷豊監督の次の作品はどんな構想なんでしょうか?余韻を楽しみながら、何故か、もうワクワクしています。