劇場公開日 2018年9月29日

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「哲学を語るインタビュー」太陽の塔 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0哲学を語るインタビュー

2018年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

NHKの記録映像などとは一線を画し、非常に哲学的かつ、思想的な内容です。
また、映像的には引き付けられる部分があります。

哲学教授や美術研究家など様々な分野の専門家やアーティスト、クリエイターが、それぞれが「太陽の塔」のルーツや目指す未来などについて、分析したことを話す、インタビューフィルムでした。
リアルタイムで万博に行った世代や、岡本太郎氏の教え子世代が多く登場。
対になる「明日の神話」に踏み込んで、万博では原爆の悲惨さを展示したスペースがあったことを足掛かりに、311における原発事故にまで話は及びます。

太郎の遺した書籍やインタビュー集、テレビや映画の出演映像からの引用もあり。
自発的隷属を好み、自ら相互監視や規制推進をしてしまう日本人の民族性を太郎は否定的に見ていた云々… といった内容には「うん、そうだね」と思いもしたが…

反原発を筆頭に、『こう思ってたに違いない』って結論をくっつける部分に、「死んだ人を自分たちの考えに利用すんなよ」と反発したり、眠くなったり。

目新しさはないが、今の時代になぜこの映画を作ったかはわかったような気がしました。

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コージィ日本犬