獣道のレビュー・感想・評価
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ラストが気になって最後まで見た、、ということは
タイトルと出ている役者さん、ジャンルがコメディとなっていたので見始めたものの、笑えないところが多くて、闇金ウシジマくんの漫画を読んだときのような後味の悪さ、、時々笑えるところもあるものの、これはコメディなの?と何度も思いましたが、他の人のレビューを見て納得。ブラックコメディなんですね。
全体的にはこんな印象でしたが、いとうさりさんや須賀健太さんが魅力的で、これはどうなるの?とラストが気になって最後までみました。
ということは、面白かったということなんだろうな。
一昔前の場面がチラホラ·····
トイレの落書きから始まり
新興宗教とか
シンナー吸ってるヤンキーとか
どうしようもないチンピラやヤクザ等など
昭和な不幸感が満載なドラマ
わたし的には伊藤沙莉ちゃんを満喫できて大満足な作品でした。
愛されキャラの沙莉ちゃんめちゃくちゃ可愛かった^^*
自分の居場所が何処なのか?
密を求めて一生懸命あちこち彷徨う若者たち
いま、緊急事態宣言でお家に居なきゃいけない状況で
こういう子供は何処へ行けば良いんだろう
別に身近にそういう人がいる訳では無いけど
親元がおぼつかない子供には今はしんどいな
キャスティングの妙とえげつない角度で作られるブラックコメディ
伊藤沙莉と須賀健太、子役あがりらしい芯のある演技で見応えがあり、中学生から大学生までを演じきれるのはさすがだった。
とはいえ中身は、かいつまんだような展開で、シーンが流れていくような感じでなんとも…。ひとりひとりが居場所を求めてさ迷う様は切なく苦しかった。特に、アントニーと彼女のストーリーは。
体を張った伊藤沙莉の確かな実力と演技力を感じられる作品。頭を空っぽにして、やや身構えて観るのがいいと思った。
こんな宗教摘発事件あったっけ?
地方都市を舞台にしたしがない若者たちが暴発するソフトストーリー。『サウダーヂ』が記憶に新しいけども、この監督はこういう世界観の人じゃないような気がする。
宗教団体が出てくるも、それがオウムの暗喩として見せたいのか、突拍子のない設定に見えて別に良いのか判然としない。
いや、このジャンルはその都市を覆う空気感を鮮度そのままリアルに観客に届けるべきもので、オウムなのであればそのままオウムじゃないとダメなのだと思う。
台詞も方言であるべきだ。平和な日本の裏側にこんな裏側があるのだという事をなるべくドキュメントとして表現すべきで、それを嘘(芝居)にしていく事でこぼれ落ちてしまうものが確実に映画を貧しくする。台詞を話してますよというトーンで表現されるべき世界ではない。映像もこんなに照明テカテカのフィクションですというタッチでは、嘘にしか見えてこない。闇の映画らしくあるべきだ。
全編に張り巡らされた副音声ナレーションは必要なのか?誰に忖度してるんだろう。観客?
『スペアミンツ』は対極にあるフィクション性を突き詰めた傑作だった。この作品はどうだろう。
愛衣より夕夏派!!
確かにタイトル通りの「獣道」という感じで、ヒロインは体一つで混沌とした毎日を送ります。きっと、このような人生は少なくないのでしょう。思春期に観たら衝撃を受けたかも知れませんが、大人になった私にはヒロインは擦れっ枯らしにしか見えず、ナレーションの男の子が何故拘るのか理由が分かりませんでした。愛衣より夕夏の方が美しく、魅力的に映りました。だから他の人のおっぱいは、うーん、という感じでした。田舎町で上下関係が一生続くと思われるのは、愛知で経験した事があるので、しんどいです。同じ監督の「下衆の愛」と並んで、ある人生を切り取った映画には間違いないです。どちらも結末より過程重視な感じでした。
クソみたいな町のクソみたいな話
なんだけど、なんだけど、、登場人物がなんか憎めなくて‥。恋の話、ということで、なんか納得できた。幸せになってほしい。もっとコミカルな話かとおもったけど。笑えないところが思ったより多かった。
色んなドラマや映画のバイプレイヤーとしてなんとなく注目してたけど、覚えておきます。いとうさり。普段は冴えない役ばかりだけど、ここでは不思議とすごく魅力的に見えた。主役を張れる女優なんだと思った。
泥沼人生
何が本当の幸せで居場所なのか
クズたちがそれぞれのたうち回るブラックコメディ
愛依の壮絶人生もそうだが、
ラスト辺りの亮太の大学生活のシーンに何か強烈なものを感じた。
伊藤沙莉、須賀健太、吉村界人が素晴らしい。
B級映画的面白さ
主人公の雑草の花のように逞しく可愛らしく生きていく様がよかった。
須賀健太くんも大人になったなぁと。
この二人の行く末をもう少し見たかった。
アントニーカップルは素敵でわかりやすいラブストーリーになっていたので。
それぞれのキャラクターもはっきりしていて面白かった面白いB級映画をみた、という感じだけど
下衆の愛もそうだし、その明るい生々しさが面白いとこなのかもしれない。
泥の中にも花は咲く
内田監督は、「下衆」とされる人々を描くのが上手いが、性善説の人なのだろう。「泥の中の花」がこの映画を観終わった最初のメージです。
最悪の環境からスタートしたヒロイン「愛」への「亮太」の初恋物語です。
しかし、このヒロイン。最悪の環境から抜け出そうともがくのですが性格に癖がありすぎるし、「亮太」も彼女のために「半グレ」に身を置くぐらいの行動力が有るのに、告白もできないなど感情移入しずらいところがありますが、繰り返される悲喜劇はスピード感があり、引き込まれる力があります。
又、中盤に「半グレ」アンソニーの恋愛がありますがこれが良い。出会い、再会、恋愛が丁寧に描かれていて素直に感情移入できました。特に最後のシーンでは、救われる思いになりました。
「愛」と「亮太」のストーリーとこのエピソードがあることで物語が成立しているように思います。
冒頭のスピード感のある展開、終盤のハッピーエンドとは言えないものの「救済」「再生」を思わせるストーリーは「テンプレ」な恋愛モノとは別に「一見の価値あり」です。
居場所を
伊藤沙莉初主演を記念して高めの評価を。
「孤独じゃない、孤高なの。」
気持ち一つでどちらも同じに思えるが、孤高であるためには1人であることと戦わないといけない。孤高であると自らに言わしめるものは何か。それは母親を見て育った愛衣の深層の宗教性であるとも思えたし、居場所を探す中での言い訳であるとも思えた。彼女は居場所があったら孤高でいる必要はあっただろうか。それは彼女の気持ち一つだろう。
しよっか。って、どんな気持ちで言ったんだろう。
上映後のサイン会でサインと握手をいただいた。
「千葉に帰ります。」だなんて同郷アピールをしてしまって後から恥ずかしくなったが、自分の裸を見られた後なんだな、と思ったらどっちが恥ずかしいんだか。まあ彼女は恥じてなどいないか。握手からは役者としての魂と誇りが伝わってきた。
血生臭いのに爽やかな青春映画
アウトロー映画好きかつ青春映画好きなら観に行くべき映画である。
佑二の物語だった、というとありきたりすぎる感想だが、そう思えてならない。
絶望と希望が入り混じり、鑑賞者を惹きつけて離さない展開にハラハラさせられ、ここで終わってくれというと思いと、まだ終わらないでほしいという思いが、矛盾しながらも湧き起こる。
舞台挨拶で山本監督が言っていた、湖のシーンがこの作品を象徴しているようだという話に頷いた。
ヤンキー映画には興味ないからと言って観に行かないのは損である。
大いに観る価値あり
きっとそんなに予算ないにも関わらず、かなり端正に撮られていて、配役も素晴らしく、期待の若手たちの魅力がぎゅっと詰まった青春映画だった。
AV女優になる女の子の半生を、その子を好きだった男が語っていく感じのストーリー。
内田監督も俳優たちもきっと、大きく育って行く感じが見てとれる映画でした。
色々詰まってた
内田監督作品のダブルミンツを観てから興味を持ちつつも
それほど期待しないで観に行きましたが
人間模様が色々詰まってて面白かったです。
ただ、所謂メジャー商業作品を求める人には受け入れられないかも。
あと、潔癖症な人もだめかなぁ・・。
大予算のアトラクション的な映画もいいですが
個人的にはこういう映画はもっと増えて欲しいです。
今世紀最高傑作!
内田英治監督の作品を映画館では二度目の鑑賞、前の下衆の愛で度肝を抜かれ初めて映画監督に興味をもちました。
他の映画は面白い、面白く無いだけの縛りを持っている気がするが内田監督の作品、作風はそれに縛られていない事がまず素晴らしい!
面白いという表現は簡潔になり過ぎて失礼な気もする(-。-;
監督の映画を見て馬鹿笑いする人もいればドン引きする人もいるのでは
ハードであるからそれがまさにリアリティを増し本能をくすぐるし
人間らしさ臭さが詰まり詰まって
監督作を見てしまうとどうしても他の映画を観ると物足りなさを感じてしまう
獣道何回も観たい!大スクリーンで観て間違い無い!監督はじめ主演、伊藤沙莉や須賀健太他のキャスト陣達に脱帽!
映画は、ヒロインに恋しているが。なかなか本音を言えない須賀健太のナ...
映画は、ヒロインに恋しているが。なかなか本音を言えない須賀健太のナレーションによって。地方の閉塞感と同時に、地元とのしがらみ等が邪魔をし、なかなかこの土地を抜け出す事の出来ない若者達の苦悩が語られる。
彼はヒロイン役の伊藤沙莉に恋しているのだが、なかなかそれを口に出して言う勇気が無い。
毎度下衆な人間を魅了的に登場させる内田監督だが、ヒロインの母親役の広田レオナにせよ。ヤクザ役のでんでんにせよ。下衆な人間がただ下衆なだけとしか描けていないのが勿体無い。
特にでんでんに関して言えば、常にチュッパチャプスを咥えている辺りはとても面白く。いかようにも魅了的な下衆な男として描けた筈だと思うのだけど…。
そして、若手女優さんの中でおっちゃんイチ押しの伊藤紗莉ちゃんだが。難しい汚れ役に体当たりで演じていた。
しかし、流石にまだ2時間とゆう尺の長さの中で輝くにはまだまだ早かった様だ。
新興宗教からヤンキー。キャバ嬢を経てAV女優とゆう、いわゆる典型的な絵に描いたよう様な転落劇。
でもその転落劇を、観客側に感情移入させるにはかなりの力量が問われる。
特に須賀健太のナレーションによって話が進んで行くこの作品の場合。実質的な主役は須賀健太で有る筈なのだが、実のところ彼自身はそれ程多く画面には登場しない。従ってヒロイン本人側からの話。(例えば近藤芳正の家族との絡みの場面等)は、その場に彼は居ない訳で。それら感情表現を爆発させる場面等では、映画全体に歪な雰囲気が出てしまう結果となってしまっている為も有るだろう。でも結局のところ、伊藤沙莉本人の演技の質によるところが大きいのかも知れない。
このヒロインは自分の居場所を絶えず探し求めている。その必死な姿に共感こそするものの。周りとの関係から起こす行動等は、なかなか感情移入し辛い人物像で有るし。元々彼女自身が、朝ドラのヒロインに抜擢される様な清純派とも、ちょっと違う感じがするのも少なからず関係するのかも…と。
個人的には、安藤玉恵や江口のりこの様に、ワンシーンの出演のみで画面をさらう様な方面に進むのが良いのでは…と、映画を観ていてちょっと思った次第。
でも今の若手女優さんの中ではピカイチの存在だと思っているのは確か。
そして映画はアントニーと韓英恵の2人の恋愛劇が中盤から始まるのだが。この恋愛劇には基本的に須賀健太のナレーションは無い。
だがこの恋愛劇が本当に良い。2人の出会いから再会・恋愛話。それらは、キャラクター・台詞のやり取りを通じ。観客側に充分感情移入させる様に描かれている。
但しこの2人の話が進んで行く反面で。肝心な主役で有る筈の2人。須賀健太と伊藤沙莉の片想い劇が、逆転現象を起こしており。作品全体を更に歪にさせてしまっている気がする。
アントニーはもらい役。今後は俳優業が忙しくなると思う。
終盤にかけての吉村界人の壊れっぷりもなかなか良かった。
(2017年7月17日 シネマート新宿/シアター1
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