獣道のレビュー・感想・評価
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映画としての方向性が曖昧。
はっきり言って、何の共感も感動も思考も思い浮かばない作品だった。
オープニングでこの作品は実在の話を基にした物語と、ハードルを上げ、
いざ始まったら無理やりコメディ寄せの演出でドン滑り。
宗教にハマっている母親とか言うのも、本当の話かもしれないが、
映画によってリアリティを消されている感じがする。
コメディ寄せしたかと思えば、須賀健太のナレーションでシリアス感を出すが、
前後の演出が良くなさ過ぎて、これもまた映画の方向性をブレブレにしただけ。
これだけ役者陣そろえてこれはないでしょ、という作品。
ラストが気になって最後まで見た、、ということは
一昔前の場面がチラホラ·····
キャスティングの妙とえげつない角度で作られるブラックコメディ
こんな宗教摘発事件あったっけ?
地方都市を舞台にしたしがない若者たちが暴発するソフトストーリー。『サウダーヂ』が記憶に新しいけども、この監督はこういう世界観の人じゃないような気がする。
宗教団体が出てくるも、それがオウムの暗喩として見せたいのか、突拍子のない設定に見えて別に良いのか判然としない。
いや、このジャンルはその都市を覆う空気感を鮮度そのままリアルに観客に届けるべきもので、オウムなのであればそのままオウムじゃないとダメなのだと思う。
台詞も方言であるべきだ。平和な日本の裏側にこんな裏側があるのだという事をなるべくドキュメントとして表現すべきで、それを嘘(芝居)にしていく事でこぼれ落ちてしまうものが確実に映画を貧しくする。台詞を話してますよというトーンで表現されるべき世界ではない。映像もこんなに照明テカテカのフィクションですというタッチでは、嘘にしか見えてこない。闇の映画らしくあるべきだ。
全編に張り巡らされた副音声ナレーションは必要なのか?誰に忖度してるんだろう。観客?
『スペアミンツ』は対極にあるフィクション性を突き詰めた傑作だった。この作品はどうだろう。
愛衣より夕夏派!!
確かにタイトル通りの「獣道」という感じで、ヒロインは体一つで混沌とした毎日を送ります。きっと、このような人生は少なくないのでしょう。思春期に観たら衝撃を受けたかも知れませんが、大人になった私にはヒロインは擦れっ枯らしにしか見えず、ナレーションの男の子が何故拘るのか理由が分かりませんでした。愛衣より夕夏の方が美しく、魅力的に映りました。だから他の人のおっぱいは、うーん、という感じでした。田舎町で上下関係が一生続くと思われるのは、愛知で経験した事があるので、しんどいです。同じ監督の「下衆の愛」と並んで、ある人生を切り取った映画には間違いないです。どちらも結末より過程重視な感じでした。
クソみたいな町のクソみたいな話
泥沼人生
B級映画的面白さ
泥の中にも花は咲く
内田監督は、「下衆」とされる人々を描くのが上手いが、性善説の人なのだろう。「泥の中の花」がこの映画を観終わった最初のメージです。
最悪の環境からスタートしたヒロイン「愛」への「亮太」の初恋物語です。
しかし、このヒロイン。最悪の環境から抜け出そうともがくのですが性格に癖がありすぎるし、「亮太」も彼女のために「半グレ」に身を置くぐらいの行動力が有るのに、告白もできないなど感情移入しずらいところがありますが、繰り返される悲喜劇はスピード感があり、引き込まれる力があります。
又、中盤に「半グレ」アンソニーの恋愛がありますがこれが良い。出会い、再会、恋愛が丁寧に描かれていて素直に感情移入できました。特に最後のシーンでは、救われる思いになりました。
「愛」と「亮太」のストーリーとこのエピソードがあることで物語が成立しているように思います。
冒頭のスピード感のある展開、終盤のハッピーエンドとは言えないものの「救済」「再生」を思わせるストーリーは「テンプレ」な恋愛モノとは別に「一見の価値あり」です。
居場所を
伊藤沙莉初主演を記念して高めの評価を。
「孤独じゃない、孤高なの。」
気持ち一つでどちらも同じに思えるが、孤高であるためには1人であることと戦わないといけない。孤高であると自らに言わしめるものは何か。それは母親を見て育った愛衣の深層の宗教性であるとも思えたし、居場所を探す中での言い訳であるとも思えた。彼女は居場所があったら孤高でいる必要はあっただろうか。それは彼女の気持ち一つだろう。
しよっか。って、どんな気持ちで言ったんだろう。
上映後のサイン会でサインと握手をいただいた。
「千葉に帰ります。」だなんて同郷アピールをしてしまって後から恥ずかしくなったが、自分の裸を見られた後なんだな、と思ったらどっちが恥ずかしいんだか。まあ彼女は恥じてなどいないか。握手からは役者としての魂と誇りが伝わってきた。
血生臭いのに爽やかな青春映画
大いに観る価値あり
色々詰まってた
今世紀最高傑作!
内田英治監督の作品を映画館では二度目の鑑賞、前の下衆の愛で度肝を抜かれ初めて映画監督に興味をもちました。
他の映画は面白い、面白く無いだけの縛りを持っている気がするが内田監督の作品、作風はそれに縛られていない事がまず素晴らしい!
面白いという表現は簡潔になり過ぎて失礼な気もする(-。-;
監督の映画を見て馬鹿笑いする人もいればドン引きする人もいるのでは
ハードであるからそれがまさにリアリティを増し本能をくすぐるし
人間らしさ臭さが詰まり詰まって
監督作を見てしまうとどうしても他の映画を観ると物足りなさを感じてしまう
獣道何回も観たい!大スクリーンで観て間違い無い!監督はじめ主演、伊藤沙莉や須賀健太他のキャスト陣達に脱帽!
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