ひるね姫 知らないワタシの物語のレビュー・感想・評価
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SFとしてもファンタジーとしても破綻
主人公がただ昼寝して移動しているだけ。
事態は勝手に変わっていく。
そこならなんの決断も成長もないので画面はやたらと派手だけど果てしなく単調。
警察が民事介入して良いのだろうか? 主旨が寝ぼけた話なのに、何でこ...
警察が民事介入して良いのだろうか?
主旨が寝ぼけた話なのに、何でこんな複雑なストーリー展開を作ってしまうのだろう。
攻殻機動隊、パトレーバー(篠崎重工が志島自動車)エヴンゲリオン、天空の城ラピュタ、サマーウォーズ、と色んな話が登場するが、アニメションの背景自体が普通なので、独特の世界観が全く無い。(プペルや帝国少年の様な背景ならば)
しかも、所詮『水戸黄◯』に過ぎず、チャンネルが違うだろって思ってしまう。
そうさ!
『人生楽ありゃ苦もあるけど』
『人生って短いんだ!』
何なんだこの展開は!
自動運転なんて、もってのほか。
その前に、レシプロエンジンなんて五月蝿い物は、考え直すべきだ。
電柱の地中化が日本では叫ばれるが、ヨーロッパのいくつかの(多くの)都市ではトロリーバスが全盛期のようだ。この国(大日本)では、60年くらい前になくなっているようだが。
桃太郎の残りの『猿』は最後の歌で分かった!
それと、白日夢とチャンネルナンバー4を思い付く世代は僕の世代だけ。この歌は忌野清志◯さんだね♥
「機械の巨人よ、自らの意志で鬼と戦え」
(追記)「鬼」は台頭が目立つ海外の新興メーカーだと書いてましたが、作中ではそのような描写は全くないので改めました。
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パリオリンピックや夏休みの影響か、このタイミングで配信が開始された。今の時代に必要な、メッセージ性が強い作品。配信開始を待っていた。
冒頭から何度も登場する翼のエンブレム。モデルとなった自動車メーカーがあるとすれば、それはT社やN社ではなく、H社だと思われる。H社とハートランド王国のイニシャルは共に「H」。もしT社がモデルだったら、王国はもう少し実験都市っぽいテイストになっていただろう。ちなみにそれで言えば「アイの歌声を聴かせて」という作品がそんな感じで、あれも母親が天才エンジニアという設定だ。
そして、H社のスローガン「The Power of Dreams(夢の力)」には、夢は現実を変える力があるというメッセージが込められている。CMで刷り込まれて覚えている人も多いだろう。
この作品にはロボットやビジネスジェットが登場するが(ビジネスジェットは渡辺のセリフとして出てくる)、これもH社が実際に手掛けてきたことだ。ASIMOやHondaJetがその例だ。ASIMOの開発経緯はよく知らないが、HondaJetの独特且つ意外にも実用的なデザインは、エンジニアの藤野氏が夢の中で思いついて、周囲の反対と外部からの嘲笑にもまれながら実現したものだと言われている。研究開発の世界でおおっぴらな嘲笑なんて実際なかなかない話だが、専門家から見ると相当に奇抜な話だったらしい。
もしかすると、H社がスポンサーなのでは?と疑問に思い調べてみたが、それらしい情報は見つからなかった。よく見るとマツダの車もいい感じでちょくちょく出るのでH社はそれほど関係ないのかもしれない。
仏壇に供えられたキュウリの馬を見て、「お盆には早くない?」とココネが疑問を呈するシーン。この演出には意図が感じられる。父親であるモモタローが、亡くなった妻イクミに対して「今日はお前に話がある。お盆はまだ先だが今年は早く帰ってこい」と語りかけているのだろう。その後、モモタローはタブレットを持って墓に向かう。
もし仮に、こういう場面があったとしたら。映画の最後に、墓前で手を合わせて「無事に片付いたよ」と報告する2人の前に、イクミが精霊として現れて、「約束どおり、ピンチから救うために帰ってきたよ」と言えば、誰もが理解しやすいエンディングになっただろう。つまり、すべての奇跡は、亡くなったはずのイクミの力によるものだったと。ココネが高3の夏になって意味ありげな夢をよく見るようになったのも、天から見守っていたイクミがそうしていたから、と。
しかし、そのような演出がなくてよかったと思う。
種明かしをしないことで、「世の中には不思議なこともある」という、ふんわりと後味の良いエンディングに仕上がっている。そもそも最近の神山監督はリアル志向で、奇跡は否定しないけど、ファンタジーを物語の軸にしない。モリオも不思議な夢を見たこと自体は否定しないが、夢の中ですら「俺はリアリストだから」と言っている。だからこそ奇跡が引き立つ。神山監督は、こういう引き算演出がとてもうまい。
それにしても、緊迫した高層空間を切り裂くように派手に登場したハーツにはビリビリと痺れた。ハーツはモリオの命令を無視して東京に現れ、ココネの命を救った。まるで自分の意志で行動しているかのようだった。「帰れ」と指示されて向かった先がなぜ東京だったのか、それは自由に想像するのがいいと思う。自分なりの合理的な想像はあるが、ここでは書かない。
時々映る自動運転のナビゲーション画面をよく見ると面白い。デバッグ表示になっており、プログラミングコードがそのまま背面に映し出されている。ファームウェアのバージョンを見ると、ハードウェアとの連携の模索を200回近く繰り返したことが伺える。
エンシェンがジョイに初めて魔法をかけるシーンでは、タブレットのコードをよく見ると、緯度経度を基に動かそうとしていることがわかる。ちなみにエンシェンが入力しているのは普通の文章であるプロンプト文で、それを解釈してプログラミングコードを生成している感じになっている。生成AIといえば2022年秋のChatGPTが初めてだが、この作品は2017年の春だ。神山監督の想像力がヤバい。
「奴らが狙っているのはオリジナルのコードだ」という話が何度か出てくるが、これはプログラマーでないと分かりにくいかもしれない。コンパイルされた実行ファイルは簡単にコピーして使えるけど、設定で対応できる車種が限られている。新開発の車でも動作するようにパラメータを追加して修正するにはオリジナルのコードが必要。隠していたわけではなく、プログラムコードというのはそういうもの。
だったらモモタローに相談してコードをコピーさせてもらえばいいが、そもそも会社を乗っ取ろうとしている渡辺は田舎町のエンジニアなんかに意図を知られたくない。コードだけでなくドキュメントも大量に保存されているだろうし、本人のメールのやりとり履歴も参考になるだろうから、タブレットごと欲しい。頭が悪い悪党が考えそうなことだ。
「鬼」は、慢性的な停滞が目につく日本企業に対する、世間の厳しい声の象徴だ。日本企業はハードウェアには絶対の自信を持っていたが、このままだと淘汰され、旧車マニアにしか見向きされなくなる。考え方が古すぎるのだ。
鬼を煽るように、ベワン(渡辺)が呪文のようなものを送りつける。電線を伝ってるイメージなのでインターネットか。鬼の勢いはさらに激しさを増す。
巨大ロボ「エンジンヘッド」も、外見は最新鋭なのに、中では旧日本海軍のような軍服を着たパイロットが複数人で必死にペダルを漕いでいる。パイロットは自分の意志では戦えず、指揮官の指示がないと歩くことすらできない。その指揮官の指示だって、伝声管なんて古いものを使ってる。そして左足を動かすチームと右足を動かすチームが別々だ。
指示を出して「了解しました!」とか言ってる間に鬼の攻撃を受ける。そりゃそうだ。
「JTC」・・・企業の大小に関係なくしぶとく残る、日本独特の古い組織体質を皮肉った演出だ。
普遍的な値打ちを持つよいモノは古くてもいいが、企業である以上、守るべきものは守らなきゃいけない。真に守るべきものを守れてなくないか?企業には、関わる人の人生を預かる重い責任がある。
イクミが主張していたのは、単に「新しいか古いか」の問題ではなく、目指すべきものは変わらなくても、あり方は時代に合わせて変えていく必要があるということだ。車を作る側も、車に乗る側も、多くの人々の生活がかかっている。時代とともに変わる人々の生活に、古いものをそのまま愛する余裕のある人は少ない。そして、そのような人々もいずれは高齢になり、どれほど車が好きでも、思うように運転できなくなるだろう。人も時代も変わっていく。車を必要とする人のために車を作り続けていくには、変わり続けていく必要がある。
イクミは、そんな「鬼」に対して、作り手としての「ココロネ」を示したいという強い思いを持っていた。それは父親である「一心」から受け継いだものであり、娘には「心羽」という名前をつけた。「ココネ」と読む。
ココロネひとつで人は空も飛べる。
最近のH社のイメージCMを見てると、そんな気がしないか?
あのイメージCMで使われてるのは、洋楽っぽいけど、これもたしか何かのアニメで使われていた音楽だ。飛翔感を感じる、いい歌だ。
心斎橋のガソリンスタンドにいた人たちは実は味方だったが、こそこそと怪しげな振る舞いのため、モリオはハーツを囮にして追跡を振り切った。渡辺はココネの居場所を突き止めるのに四苦八苦していたが、ガソリンスタンドにいた彼らはハーツを通じてココネの動きを正確に把握していたフシがある。
新大阪駅でタブレットを使うシーンは、もう少し説明があればわかりやすかったかもしれない。SNSアプリで「そこにいろ」と投稿したのは渡辺だが、新幹線のチケットを用意したのはかつての仲間たちだ。ココネにとってはまるで魔法のタブレットだ。いっけん分かりにくいけど、「東のエデン」のノブレス携帯を連想するとピンとくる。神山監督ならではの演出と分かって楽しめた。
ココネは徹夜のマージャンに付き合い、「バイト代」をもらったが、それはほとんどガソリン代として消えてしまった。それでも新大阪に向かったノープランぶりがココネらしくて面白い。結局、何とかなったし、美味しいお弁当も食べられた。
ココネは新幹線の中でモリオから説明を受け、初めて祖父の顔を知る。そして東京に到着、祖父である志島一心会長と、公園で偶然に出会う。
こんな偶然の出会いがあるだろうか?
何者かに導かれたような、不思議な力が働いていたと考えるのが楽しい。
会長は、ジョイ(ココネが持っているぬいぐるみ)を見て、彼女が自分の孫であることに気づきつつも、気づかないふりをして昔話を始める。
「人生は短い」
「そうかなあ」
祖父と孫の他愛のない会話。二人が話をするのはこれが初めて。
じんわりと感じるものがある。片方は娘を、片方は母親を失っている。
複雑な思いはあるだろうが、血がつながっている二人が並んでいる。
研究に没頭してなければ死ななかったが、ココネが生まれることもなかった。
ココネは、祖父の長い昔話を聞きながら、いつの間にか寝てしまった笑
この映画は、三世代にわたる親子の物語でもある。
研究に没頭し事故で亡くなった母親。
父親らしいことができてない父親。
そうかもしれないが、この親にしてこの娘あり。
似ているのだ。それでよいではないか。
モモタローは、イクミが書いたコードを、志島自動車だけでなく国内の他メーカーにも解放した。イクミが正式にリリースできなかったコードは世界に委ねられた。なんなら、オープンソースとして公開してもよいかもしれない(話がややこしくなるので省略)
ハーツがベイマックスに似ているのは、デザイナーが同一人物だから。ベイマックスの世界観がつながっているように感じられて面白い。ベイマックスも大好きな作品だ。
高畑充希のネイティブな岡山弁(広島寄り)もよかった。
地方都市の小さな自動車整備工場で、志を持って仕事をしているエンジニアたちが、実際にたくさんいるのだろうと考えると熱い。こうした人々が、自動車に頼らざるを得ない地方都市の高齢者の生活を守るために活躍する時代が、すぐそこまで来ているのかもしれない。
付け足しで、渡辺(ベワン)について。自分の出世のために身内から手柄を奪い取って蹴落とすキャラだけど、現実にそういう人がいるかどうかは別の話。悪党だけど愛嬌たっぷりに描かれているし、物語を面白くするために差し込んだキャラとして見る。渡辺みたいな人が実際いたとしても、あの間抜けな性格なら勝手に自滅する。今の時代、さすがにそこまで腐ってない。
「志島自動車の自動運転車はオリンピックまでに完成しませんでした」
渡辺が最後に発した呪文の正体だ。送信先は誰なんだろう、文春の敏腕記者あたりかか?画面を止めてよく見てみると、呪文の下に、小さな文字で何か書いてある。近寄って見たら、どこかのニュースサイトっぽい掲示板のURLだ。つまりヤフコメの匿名野次投稿みたいなもの。何かすごい呪文かと思っていたが、知恵が足りないせこい男だ。というか神山さん、ここはもう少し分かりやすくてもいいと思うぞ。
ちなみに、今の日本の自動車メーカーは昔とは違うと思っている。最近は認証不正が取り沙汰されているが、あれはまた別の問題。
現実のバリオリンピック2024も無事に閉幕。作品としては、魔法の力で成層圏へ飛び立ったトリコロールカラーの新型マシンヘッドも印象に残っている。いいタイミングで感想を書くことができた。
まず娘から自立しようや、お父さん
高校受験控えた娘に家事を一任させるわ、自宅で徹マンにつきあわせるわ、娘の進路に無関心で、自分の仕事しかキョーミなしの職人肌の父親。始終ムッツリ顔なのにSNSでは饒舌で命令口調。
ココネの友達が「お父さんと話さないの?」と言ってたけど、口下手な父親ってまんま昭和のガンコ親父。
「ウチビンボーだから夏期講習ムリかも」と娘に心配させる甲斐性ナシ父を「筋が通っててカッコイイ!」とか称賛しないで欲しい。
ただ単に家族と向き合わず、自分の好きな仕事に逃げてるだけでしょ。
その成れの果てが、イクコの父親だよね?
娘が大人になって自分と肩を並べると「女だてらに」と排除する。
世の中の女は「自分より劣った幼い娘」であり「父親=男が保護すべきか弱い存在」としか見てないんだよね。
イクコの父親の会議、男性社員ばかりで
女性社員は受付。典型的な男社会の日本企業だったね。
娘の進学に無関心で仕事一徹のココネ父とイクコの父も根は同じなんだよ。
技術も娘も独占したいって男の願望。
愛情じゃなく独占欲や支配欲、心底気持ち悪い。
綺麗事だらけのファンタジーで騙せるのは子供のうち。
親の愛は隔離ではない。
そして技術は生活が豊かになる為にある。
親の愛情と技術は独り占めせず、沢山の人に分け与えようね、という話ではないかと。
作画や演出が宮崎アニメ(コナンやラピュタ)オマージュで既視感モリモリ。
もう一度見たい名作
3年前に見ました。見たときからお気に入りで、最近予告編や主題歌、聖地巡礼の映像を見てもう一度見たくなりました。
後半が圧巻。謎が次々に解明されていき爽快。
クライマックスは他の作品と大きく違くて、2つの世界を行ったり来たりします。2つの作品のクライマックスを続けて見てる、いや同時に2つ見てるような感覚。
ぜひ見てほしい。
あと、高畑充希さんの声優、歌声もステキ✨
実は巨大ロボットアニメ
2020年夏、倉敷市在住の高校3年生ココネは自動車工の父モモタローに旅行に行きたいと遠回しに提案するも、無愛想な父はガン無視。そんなココネは眠りに落ちるたびに自分がハートランドという国で幽閉されている王女アンシェンになっている不思議な夢を見る天真爛漫な女子だが、ある日父が警察に連行される事件が発生、父が残したタブレットが事件に関係ありと睨んだココネはたまたま帰郷していた幼馴染の大学生モリオを巻き込んで真相解明に乗り出すが、背後に謎の男達が迫り自分の夢と現実が次第に混沌としてきて・・・からのまさかの巨大ロボットアニメ。
紛れもない自分の分身でありながら同時に最もかけ離れた存在である娘との距離感がつかめない父のもどかしさを桃太郎伝説に被せる意外なトッピング。カリ城やナウシカ他の宮崎駿作品、AKIRA、ガンダム、エヴァ、ベイマックス、果てはギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』、『パシフィック・リム』からの影響も色濃く、エンドクレジットの映像と『デイドリーム・ビリーバー』を噛みしめていると涙腺があっさり決壊、お父さんの為の”高校生最後の夏休み”映画の傑作でした。
タイトルが違う方が良いかも
前半の東京行くまでは楽しかったけど、後半がいまいちかなあ。ファンタジーと現実が入り混じるのって個人的に好きじゃない。
自動運転のテーマは面白かったから、ファンタジーにせずこっちを掘り下げても良いのになって思った!
ひるね姫 :心根ひとつで人は空でも飛べるんじゃ
【ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜:おすすめポイント】
1.森川心羽(もりかわ ここね)役高畑充希の方言がとにかく可愛くて素敵!!!
2.映像がとにかく綺麗で鮮明で見やすくて、ずっと引き込まれる!!
3.高畑充希が主人公・森川ココネとして歌う「デイ・ドリーム・ビリーバー」もいいなぁ!
【ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜:名言名セリフ】
1.森川心羽(もりかわ ここね)役高畑充希の名言名セリフ
→「お尻触ったらいけんよ」
→「自らの意思で鬼と戦え」
→「エンジンヘッド お母さんとお父さんの思いを乗せてハートランドを救え」
2.森川モモタロー(もりかわ ももたろう)役江口洋介の名言名セリフ
→「心根ひとつで人は空でも飛べるんじゃ」
→「飛べエンジンヘッド」
3.森川イクミ(もりかわ いくみ)役清水理沙の名言名セリフ
→「あなたが困った時私は必ず戻ってくる」
寄せ鍋
うーん、まあ…。
色々と揶揄する事が、夢と現実に共通して起こるようなのだが…その規模というか理念のまあ、小さい事小さい事。
その小さい事を大きな事のように無理くり盛り上げたりするのに腹がたつ。
誤魔化し方も、鼻につくし…悪役の頭の悪さもいただけない。
最終的には夢と現実の境が曖昧になって、なんでもござれな展開も???だった。
まあ、途中寝てしまったので、しっかりと見れてもいないんだが。
カリオストロとかに影響受けたんだなあって雰囲気は嫌いではないが。
どおにも独断的な采配なのか、商業主義の蓄積なのか制作サイドの圧力なのか…外野の事情を勘ぐってしまう。
戦犯が誰かは分からんが、思い描く結果にならなくて残念だったすね。
東京オリンピックを絡めたら、どっかの省庁から制作費が支給されたりすんのかな?
作家性よりも、過去データーの分析によって作られたような大人の事情に合掌。
作り込まれてはいるけど…
映像は描写が細かくかなり綺麗。
舞台の下町やロボットの戦闘シーンには関心を覚えた。
現実と夢が混ざり合うというテーマは斬新だが、結末で何を伝えたいのかのメッセージ性が少し薄いかも。
ただ、風刺的な要素や比喩表現も含まれていると思うので、そこをどう捉えるかでこの映画の評価が別れるのかもしれない。
個人的にはいい終わり方だと思う。
これは、賛否両論だねー。
ストーリーは、夢と現実が交互になる、そこは途中まで良かったが最後は「交ざっちゃってる?」「なんで…主人公が落ちそうになってるの?」と後半で話がついてけないまま。
あとは自分なりの解釈で伝えたかった趣旨に奥深さを知るが、にしても結局「あのときのアレはなんだったの?」となる。
●例えば「主人公は最近、よく寝てしまう」という内容に何か重要な意味は?と思ったら、けして深い意味はなかった。ただ眠かっただけだろう。
●結局はおじいちゃんの会社は労働基準法基準法などのブラック企業のまま解決なし
●主人公の父親は料理もしないし会話もラインで会話。娘が大学に行きたがってるのに趣味のような仕事で稼ぐ気がない。後半も大手会社からの誘いを断る自己中な父親。娘が大変そうな時だけ頑張って「いい父親ぶってるだけやん」と思ってしまう。働け!(笑)
あと、墓に娘の大切なぬいぐるみ(タブレット入)置いてくな。しかも、ぬいぐるみごとタブレットが雨で濡れたらどうしたんだろうか?
●寝てる間に大阪まで移動って…結局何で?何の為?お母さんの優しさか?しかも普通高速バイクで走ったら寒いし煩いし二人とも起きるだろうね。謎過ぎる
●新幹線のチケットや食事の手配、支援してくれたらしいが、あまりにも早すぎないか?
まぁ、そこそこ気になる所はあるが
そういった理解できない部分がなければ伝えたかったことは分かります。
魔法のような自動運転の技術、それを認めない社長と娘。しかし娘は事故死。もっと早く自動運転が広まっていたら娘を失わなかったという後悔から現在頑張ってる社長。
そして魔法のような自動運転のオリジナルデータベースを権力や地位の為に狙う悪役。死んだ母親は一台のバイクに完成されたプログラムを残して、ずっと娘を見守っていた。
そうして見直すと深い部分に気付くから話としては面白い。しかし、話の飛びすぎについてけないといったところ。
理解できない部分が多い作品
まず閉口したのが、ぱくり(のような表現)の多さ。
夢と現実の繋がりといえば、君の名は。のような表現だし。
敵キャラが粉々になっていく様や、PASSWORDを入力するところなんかサマーウォーズそっくり。
全て新海監督作品をパクってんだけど、何一つオリジナリティー無く、全てが中途半端。更に肝心なストーリーの繋がりがやっつけ。
幼馴染も、最初は夢の中で同じ夢を見たからという設定が、いつの間にか寝なくても現実内で起こっているストーリーになっているし、最後なんで現実の世界であんな状況になっているのかわからないし。。。。。
絵や声優は大目に見て合格点だが、脚本・表現は見る価値なかった。
そーしん!という魔法
登場人物の心情と行動に、無理が。。。
カット割り、というかカメラワークやタイミング、、、音楽の入るタイミング、、全てが何か、みづらい。。。。
昼寝、あまりストーリーにもテーマにも関係ない。。
自動車、、も、、、登場してるけどテーマではない。。。
夢の方で自動車の王様に支配されてる設定<支配>、それに敵対して<心根ひとつで人は空も飛べる=自動運転技術>という夢見る心みたいなものが対立するかと思いきや、単に不完全な技術を隠そうとしたり、社長の座争いやら、そんななんやかやに終始。
私は自動運転が嫌いなので、、夢の技術だ、、とは思わないんだが、せめて自動運転の夢をもっと魅力的にみたかった。。
あと、魔法、が、、某リンゴメーカーのタブレットで送信ボタン押すことだとは。。。
しかも、、、「タブレット」って呼び方もまんま、、、夢がない。。
気楽に観られる映画
蓋を開けたら、正直よく観る話。
目新しさは特に感じない。
ただ、009(RE:の方)という抽象的な終わり方をした作品を作った監督だと考えると今回はよくぞ分かりやすい話にしてくれた…!と思いました。
不快感もなく、分かりやすいストーリーなので観た後はふんわりと良い気分です。
モモタローが、夢の中(エンシェンに対して)ではなんか紳士だな…と思ったらそらそーだ、と思いました。
起承転結の承、物語中に起こる事件が「ネット炎上」っていうのが今の時代らしさですね。その炎上を消火する為に、更に大きく衝撃的なことを見せるっていう解決方法は好きです。
新幹線乗れない!お金がない!ってなった時にココネが「640円しかない!」と言ってましたがお前同級生に自慢してた一万円はどうした…と思いました。
EDの歌とあの映像が映画の中で一番好きです。
高畑充希というのもいい。あの歌は森川家の歌だなぁと思いました。
超展開とか衝撃の結末とか求めずに、気楽に観る映画です。
自動運転物語。
想像していた雰囲気とは全く違う方向を描いた物語だと
いうのを観てから気がついた(^^;あー機械系自動車系の
話だったのね。監督の世界観を熟知していればもう少し
入り込めたのかなぁといった印象だったので勉強不足か。
とはいえ、親子関係や母娘問題に触れるシーンが後半で
謎解きのように展開されるので、見ていた夢はそういう
ことだったのかと感動はできる。夢と現実を行ったり来
たり、入り込んだり混じり合ったり、を繰り返す展開は
ちょっと観辛い印象で、オタク要素が多い感じを受ける。
主人公は可愛いというよりかなりのやり手に成長しそう
な気がして、男をブンブン振り回し会社を盛り立てそう
な感じがするのは私だけ?お母さんによく似ている気が。
(技術の進歩は凄いけど…すべて自動運転になるのかなぁ)
面白かった!
内容は夢の中と現実が混ざりある話で面白いけど、ちょっと「あれっ!?」と思うところが(笑)そういうところの違和感は『君の名は。』みたいな所はあるけど基本的に全然違う話でした。あと、エンティンソングの高畑充希がとっても良かったです。
メタファーたくさん
幼なじみのモリオがいいキャラしてました。
夢の中でモリオが向こうのキャラとして出てこなかったのと、悪役が夢の中で”炎上”と口にした時がロジックに気付くきっかけですね。ここから芋づる式にたくさん面白い仕掛けが発見できました。
カメラワークに気合を入れる監督、台詞回しに気合を入れる監督、ロジック構築に気合を入れる監督様々いる中で
映画の考察と監督の気合い入れたポイントを無視して寝られるとか言ってる人は
ずっと夢を見て〜♪
永眠してください。
ストーリーは分かりやすくて面白かったです。 メカデザも非常に好みで...
ストーリーは分かりやすくて面白かったです。
メカデザも非常に好みで観ていて飽きませんでした。
終盤の展開がわからなかったなんていう人はもう一度見直して、どうぞ。
結局「夢の世界」が存在したのかが判然としないところがこの映画の肝なんだよなぁ。
神山ロジックの極み
凄い作品です。本当に。だが、いったいどれだけの観客がこの作品の大仕掛けに気づけたのだろうか。
各所のレビューを見る限り、映画好きや神山作品ファンほどこのトリックに引っかかっている印象です。
酷評されている方にネタバラシしたいのはやまやまですが、どうか皆さんご自分で読み解いていただきたい。
正解にたどり着いた時のカタルシスはハンパないです。鳥肌が立ちます。神山監督の完璧なロジックが成立しています。
ご都合主義?シナリオ崩壊?
いいえ、意味がある演出です。
過去の名作のパクリシーンばかり?
「意図的に」名作の名シーンが再現されているのです。
本編に散りばめられた様々な「ノイズ」こそが優しすぎる監督からのヒントです。
トリックに気づいた時、全てが繋がります。圧巻です。
この作品の素晴らしさがどうか一人でも多くの方に伝わってほしいと心から願います。
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