「悪魔じゃない。神だ。」淵に立つ unangpさんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔じゃない。神だ。
この浅野忠信は悪魔のような存在に見える。
だがしかし、そうではない。
彼は悪魔ではなく、神なのだ。
神は人の原罪を炙り出す。
彼の所為で人は自分の原罪に真正面から向き合わされる。
そして、身悶えるのだ。
原罪に家族とか親子とかは関係がない。
原罪は自分の原罪であって、家族だろうが親子だろうが何ら関係がないのだ。
人は自分の原罪に身悶える。
身悶えは何年も何年も続く。
この映画にはその苦闘が描かれている。
身悶えに逃げずに立ち向かった、監督と役者さん達。
賞賛の拍手を送りたい。
傑作だ。
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