疾風ロンドのレビュー・感想・評価
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まあこんなもんかという・・・
原作を読んで行ったのでストーリーには期待していませんでした。
シンゴジラと君の名はというヒット作を見てから映画見たいサイクルに入っていたのをしっかりカットしてくれたような印象です。
作りは本格的なものではなく、スキー場で軽いノリで作った、阿部ちゃんが作り出す笑いをちりばめたサスペンスという感じでしょうか。
ストーリーも登場人物の本気度もそれなりな感じ。
生物兵器となるような物の扱いは、化学のプロならあんなことしないだろうという感じですね。
阿部ちゃんも、最初は大げさに痛がっていた怪我も、ストーリーが進むにつれて「忘れちゃったの?」っていうくらいにワザとらしくなっているし。
まあ、三流娯楽作品ですよね。
かなりぬるいです
昔、物語の舞台となった野沢温泉スキー場でバイトしてたので観に行きました。喫茶店カッコウとして使われていた店は私もよく行ってたんです。当時は本格的なカレー屋さんで、中山美穂似の綺麗な店員さんが居たのですよ。ホント懐かしい。
正直、映画本編にはあまり期待していませんでした。しかし!さらにその下を行く驚きの出来栄え。安定の邦画クオリティーです。まずストーリーがぬるい。更に演出がぬるい。おまけにキャスティングがぬるい。とどめにアクションがぬるい。もう映画のぬるさで温泉が冷めるし雪も解けるわ!と怒りたくなるほどです。
おまけに天気にまで見放されて曇りのシーンばかり。野沢の魅力がまったく伝わってきません。大島優子と大倉忠義が夜明け前に圧雪車に乗せてもらって山頂に上がり、二人が語り合うロマンチックなシーンを撮る。そして天気の良い日にスタントとカメラだけで無人のゲレンデを二人が滑走するシーンを撮る、とかやりようはあるでしょうに。野沢好きの映画好きとしては本当に残念な作品でした。
東野圭吾&阿部寛
全体的にはもう一声も、このユルさは嫌いじゃない
簡単なあらすじを読む限りはシリアスなサスペンス映画のようでしたが、実際見てみたらサスペンス仕立てではあったものの、ほぼコメディ映画でしたね。
まあ予告編でかなりユルそうな雰囲気は醸し出していましたので、これはこれである程度想定の範囲内、しかも監督が「あまちゃん」の監督とのことでしたので、それを考えれば何となく納得は納得の作品でした。
たた個人的にはもうどうせならもっと脱力系の作品に仕上げちゃっても良かった気はしましたね。
でも原作が東野圭吾作品ともなると、これ以上はふざけられないか、クスクス笑いは結構あったものの、コメディとしてはやや中途半端だった印象で・・・勿論、サスペンスとして見たら目も当てられない映画ですから、これだと世間の評価は微妙なものになりそうですねぇ。
まあしかし、阿部寛のコミカルな演技は見ていていつもながらに面白かった!
さすがに「テルマエ・ロマエ」級には遠く及びませんが、阿部寛だからこそ楽しめた映画だったと思いましたよ、笑いの内容そのものはかなりスベリ気味でしたけど、阿部寛が作品を救いましたね。
それプラス、主人公・栗林にはサラリーマンの悲哀も感じられて、父子の関係には思わず感情移入させられました。
人はいつの間に保身に走ってしまう生き方に変わってしまうのでしょうか(自分も含めて)。
しかし息子役の濱田龍臣がイケメンに成長していてビックリ、ゲレンデで知り合う女性役の久保田紗友もめちゃくちゃ可愛く成長していて、2人の今後がとても楽しみになりました。
生物兵器を探すメイン部分については、まあそもそもあんな雑な瓶詰め状態の時点でこれコメディですので真剣には見ないでくださいと言っているようで、とても恐ろしいことなのに緊張感は皆無でしたね。
研究所の所長が柄本明の時点でほぼコント、途中阿部寛が志村けんに見えてきました(笑)
ここはサスペンスの意識は捨てて、父子の物語に感情移入しながらドタバタ劇のクスクス笑いに身を委ねるのが吉と言えましょう。
それはそうと謎の男役のムロツヨシが何気にいい味出してましたね、クスクス笑いには欠かせない俳優さんです。
客引き要員?の2人、イケメン担当の関ジャニ大倉と美女担当の大島優子のお子ちゃま恋愛描写にはちょっぴり失笑も、雪山アクションはなかなかの見応え、阿部寛の胡散臭さとは対照的で画的に映えました、大島はスノーボードがリアルに上手なんですね、ムロツヨシとの対決は最高でしたぁ~。
まあ全体的にはもう一歩感が否めなかったですが、肩の力を抜いて見れるこんな映画、意外と好きです。
軽めに丁度良い
伏線回収モノ
笑った
いい役者を使っていながら、もったいない。
盛りだくさん・・・すぎてちょっと
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