健さんのレビュー・感想・評価
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絶滅危惧種の日本男児
スクリーンで初めて観たのは「野生の証明」
山田作品、降旗作品などを経て東映任侠モノにハマり「網走シリーズ」含めほとんど鑑賞させていただきました。自分の生き様の手本とさせて貰ってます。
作品の中で時折魅せるあの笑顔。
滅多に見せないからこそ心に残る健さんの「笑顔」の魅力が詰まったドキュメンタリーでした。
東映任侠モノ 特にマキノ作品で健さんが登場するシーンや「死んで貰うぜ」など名台詞シーンのカタルシスこそ「映画」の醍醐味!
最後に流れる昭和劇場内の観客の声が本作の全てを物語っていて涙涙です⤴︎ 「よっ!健さん、待ってましたー!」
器用な兄貴。
我が母あたりはリアル世代なのでこの人の大ファンだった。
今や若い世代には「謙さん」が常らしいが、自身の世代では
紛れもなく「健さん」だった。CMのイメージからか不器用
な男だというのがトレードマークだったが、実は面倒見が
よく兄貴分のような存在だったらしい。その素顔が付き人
によって明かされる今作はとても興味深かった。やっぱり
この人は「高倉健」のイメージを最期まで守り抜いた人だと。
男らしく、俳優らしく、カッコいい。男として男が惚れる
ようなタイプの人だなと思える。多くの著名な監督、俳優
からも慕われ、仕事に忠義を尽くした。だからこうやって
後世に語り継がれる俳優になったと。今やなんでも私生活
を切り売りして垣根を取っ払う反面、とんでもない素性を
明かされてしまうスター達。昔の有名人は常に謎に包まれ
私生活などほとんど明かさなかったから、いつまでも夢の
憧れの雲の上の人でいられたのだ。亡くなってからこんな
風に素顔を知れるのならば、あぁこの人も人の子だったと、
普通の人間だったと分かってファンは嬉しいんじゃないか。
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