「非現実的な設定だけど現実的なのかも」君と100回目の恋 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
非現実的な設定だけど現実的なのかも
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『ぼく明日』やこの作品を観て思いました。映画における非現実的な設定って、現実の反対側でなく延長線上にあるのではないかと。
運命を変えられない事を悟った葵海の最後の1日の行動は、人は死を迎えると、こういう感じなのかもと思わされました。
そんな葵海が時間を巻き戻せるレコードを割った時、衝動的にやったのかと思いましたが違いました。
製作に時間がかかるチョコレートのレコードを陸に残していたのです。陸に隠れて時間を巻き戻して、おじさんに頼んだのかもしれません。
なので、レコードを割る時にはもう覚悟を決めていたのでしょうね。
ただ、陸はこの時はまだそこまでの覚悟に気付いてなかったので、何てことをするんだとなってしまいますね。
人は一生懸命になると大切な事を見失ってしまう事が有ります。
陸も必死になるあまり、目の前の葵海のことがちゃんと見れなくなっていたのかもしれません。
おじさんの経験を基にしたアドバイスを貰い、前を向くことができた陸。陸は葵海と最後の1日をしっかりと過ごすことが出来ましたね。
陸を演じた坂口さん、クールなところから弱さを見せるところまで、魅せてくれました。
葵海の最後のステージ、miwaさん大きな目から流れた涙は印象的でした。
良い作品だったと思います。
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