「トラが印象的」土竜の唄 香港狂騒曲 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
トラが印象的
原作の漫画は知らないのですが、ヤクザの世界への潜入捜査官というのは、面白そうな設定ですね。ヤクザの社会ルールを無視した、ぶっとんだ世界と、警察の秩序そのもののお堅い世界を戯画的に、対比させて、見る者を楽しませるエンターテインメントになっています。潜入捜査官(土竜)のキャラクター設定も面白いですね。直情型で、単純な正義感と、率直な本能に従う、ある意味ピュアな役どころを、生田斗真の熱演が伝わってきます。典型的なワルで陰湿なはぐれヤクザのモモンガと、筋は通すが、破天荒で明るいヤクザのクレージーパピヨンとの対決もそれなりに楽しめました。中国ヤクザのヒットマン菜々緒のクールでかっこいい演技には感心しました。最後にトラにまたがって登場した時には笑えました。
このありえない馬鹿馬鹿しさをつまらないと思うか、楽しめるかは、見る者次第。
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