「山と人と心と。」ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆 まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)
山と人と心と。
命をかけてまで登山に挑むその心は、そこに身を投じる人にしか分からないのだろう。
雪山においては死はいつも隣り合わせで、生死の境で闘い葛藤する場面も多くあるのだろう。
これは、山岳家たちの「友情」の物語。
決して大パノラマを見せるとか、山の厳しさを伝えるとか、それが主題ではないので、その点予め理解して鑑賞するのが良いだろう。
「遺体回収なんて、そもそも自殺行為。無理に決まってんじゃん」というクレームはナンセンス。
それは登山家自身が誰よりもよく分かっているし、だけど、だからこそ大事な仲間を最大限に労ってあげたい想いがあって、その狭間で苦悩し、そして極限状態で下す最良の決断は何か。
人は生かし生かされるのだなぁと感じる映画だった。
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