花芯のレビュー・感想・評価
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正直、「悪くなかった」
瀬戸内寂聴のことはあまり関心がないのでそれは置いておいておくとして、わたしは正直、「悪くなかった」という感想を持ちました。
いろいろ細かいところは気になり、詰めの甘さ?そんなものは感じた。
例えば、なぜ先輩のいる敷地から離れたところに引っ越ししないんだろう、とか、カーテン開けっ放しでするかな、ふつう。とか。
いまいち雑なつくり方に感じてしまう。
それでもこの映画がけっこう許容できるのは、女の心理のツボがいくつか、なかなかしっかり押さえられ、それを堂々と表に出してきている、という点。
主人公と同じような行動をとろうとは思わなくても、心理には少なからず理解できるものを感じるわけで。
こういう女性目線の映画はもっとっと作ってほしい!
良質なポルノ映画
「君という女は身体中のホックが外れている感じだ」
「子宮が恥知らずの呻き声をあげる」
初鑑賞
原作未読
原作は『夏の終わり』の瀬戸内寂聴
監督は『僕は妹に恋をする』『海を感じるとき』『月と雷』の安藤尋
脚本は『私は猫ストーカー』『キャタピラー』『きいろいゾウ』『四十九日のレシピ』『ばるぼら』の黒沢久子
不倫もの
時代は終戦間もない頃
親が決めた結婚で夫に対して愛が無い園子
夫との息子を儲けたがそれでも愛は芽生えず諺のように鎹にはならなかった
転勤する夫と一緒に京都に引っ越してきた園子
京都で越智に出会い初恋をし男と女の関係になり何度か肌を合わせるようになる
花芯とは本来は雄蕊と雌蕊ことだがこの作品の場合は女性器を意味する
監督の安藤尋の尋という字にもエロがあるが特に関係はないようだ
主演の村川絵梨はかつて朝ドラ『風のハルカ』に主演した女優さん
にも関わらず今になっては彼女の知名度は高いとはいえない
綾瀬はるかとか広瀬すずクラスなら大騒ぎになるところだが彼女がヌードになってもメディアの扱いは地味だった
それでも眉間の皺にはエロティシズムを感じた
バストも地味だったがそれはそれで良い
それにしても女優がヌードになると体当たり演技と表現するのはなぜだろう
なんか嫌だな
ヒロインの古川園子に村川絵梨
園子の夫・雨宮清彦に林遣都
清彦の上司・越智泰範に安藤政信
園子の妹・古川蓉子に藤本泉
アコーディオン演奏好きな美大生・正田に落合モトキ
冒頭だけに登場する軍人・畑中に奥野瑛太
下宿を営む北林未亡人に毬谷友子
風のハルカ】村川絵梨さんの代表作に!惜しむらくは〜
絶対女性監督だ!と思ったら?
脚本と原作が女性だった。
監督は?ロマンポルノ系?上がりの方なのかな?(*ウィキペディアではそんな感じでしたが?)
原作が瀬戸内寂聴でなければ、間違い無く星☆5!なのですが?
まぁ、これは仕方ない。。。
そろばん侍やグッドドクターでの村川絵梨さんの演技も素敵でしたが?
本作での、清廉だけど淫靡/従順で奔放てのは?村川絵梨さん以外では演じられないでしょう?
本作監督は?市川由衣さんの裸作も撮ってるようで?
女性原作とか女性脚本家とかと相性良いのかな?とも思いました。
劇中での?
どんな男とまぐわっても、子宮が叫ぶなよね?みたいな?セリフは、男性脚本家には書けないよなぁ?今の時代。
林君や安藤さんの助演も有り、美しい作品になりました。
90分でも長く感じますが、まぁそこは御愛嬌でしょう。
映画ドットコム、他の方のレビュー見たら?
皆さん、瀬戸内さんを毛嫌いしてて、安堵!
良作!!!
村川絵梨さん天才度】☆5
村川絵梨さんエロい度】☆5
村川絵梨さん前半と後半の演じ分け凄いぞ度】☆5
原作者の生臭坊主度】☆5
評価はGYAOの無料配信にて。
劇場公開なりDVD新作水準なら?☆3〜2かな?
不倫ポルノ
いつぞや見た『夏の終り』と同じ瀬戸内寂聴原作映画。
あちらは半自伝的作品だったが、こちらはフィクション。
でも、内容は女一人男二人の愛の話で似たり寄ったり。
夫と子供が居ながら、夫の上司と関係を持つ女。
濡れ場も多く、これが瀬戸内寂聴の自伝的作品でなくて良かった。瀬戸内寂聴の愛欲の話なんて見たくないし。
村川絵梨らの大胆でシリアスな演技は認めるが、作品自体は単調。監督が『愛を感じる時』の人だし。
原作小説発表時、“子宮作家”と批判されたという瀬戸内寂聴。
時代は性描写に寛容になり、愛や性を描いた芸術的な作品を作ろうとしたのだろうが…。
それには程遠い、ポルノ不倫映画であった。
淡々と女性の欲望について描いたものなのか。命懸けなら不倫もOKとか...
淡々と女性の欲望について描いたものなのか。命懸けなら不倫もOKとかいう話でもないし、瀬戸内寂聴の感じもあまりしない。
古川蓉子のことはあるもののドラマ性にかける。おもしろみはなかった。「海を感じる時」を感じる。
これじゃただの安物のポルノ。ロマンもいやらしさも切なさもありゃしない。
越智が園子に言う「きみという女は、からだじゅうのフォックが外れている感じだ。」とは、だらしがない女だ、としか聞こえてこなかった。そのままの園子は、愛を感じないとか、愛情とセックスは別物だとか、まあ素直と言えば聞こえがいいが、何様だよ!という印象。
これが、まだ小説の中では多少の理解はできた。
女癖のひどい父と、恨みの心を隠す母と、早熟の妹という家庭環境で育ち、最後は娼婦に身をやつす身の上を知れば、だ。それでも自分が不幸だとも思わず、まともな愛さえも欲しがらないのが園子なのだ。
それがこの映画はその背景が欠けている。小説の最後に出てくる裕福な初老が「痛々しい」と嘆く姿こそが、園子なのだ。
まあ、『海を感じる時』の監督だと知った時から、期待はしていなかったが、案の定の出来栄えだった。
こんなんで、原作未読の客は、話のスジが読めたのだろうか?
それだとしても主人公はミスキャストだった。(他は適役ぞろいだったのに)
濡れ場も一本調子。はだけりゃいいってもんじゃない。
京都駅に向かうのに、草繁る川の土手なんてないし。
最期はやはり、初老が出てこないと意味がないのだよ。
もやもや。
登場人物が少なくてわかりやすかった。
実の妹と男を取り合う話には現実味がない。
せっかくの濡れ場がワンパターン。
濡れ場が何度もあったがどれも同じような描写で飽きる。
工夫がない!
作品としてはまったくおもしろくない。
感動も驚きもない。
残ったものは村川絵梨の胸の記憶のみ。
もっと深いものを期待したのだが。
ルーキーズマネージャーの村川絵莉が脱いじゃった。快楽を求める女の業を描いた作品。園子は結局結婚生活に向かなかったんだな。瀬戸内寂聴の小説をいくつか読んでみようと思います。
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