「良質なポルノ映画」花芯 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
良質なポルノ映画
「君という女は身体中のホックが外れている感じだ」
「子宮が恥知らずの呻き声をあげる」
初鑑賞
原作未読
原作は『夏の終わり』の瀬戸内寂聴
監督は『僕は妹に恋をする』『海を感じるとき』『月と雷』の安藤尋
脚本は『私は猫ストーカー』『キャタピラー』『きいろいゾウ』『四十九日のレシピ』『ばるぼら』の黒沢久子
不倫もの
時代は終戦間もない頃
親が決めた結婚で夫に対して愛が無い園子
夫との息子を儲けたがそれでも愛は芽生えず諺のように鎹にはならなかった
転勤する夫と一緒に京都に引っ越してきた園子
京都で越智に出会い初恋をし男と女の関係になり何度か肌を合わせるようになる
花芯とは本来は雄蕊と雌蕊ことだがこの作品の場合は女性器を意味する
監督の安藤尋の尋という字にもエロがあるが特に関係はないようだ
主演の村川絵梨はかつて朝ドラ『風のハルカ』に主演した女優さん
にも関わらず今になっては彼女の知名度は高いとはいえない
綾瀬はるかとか広瀬すずクラスなら大騒ぎになるところだが彼女がヌードになってもメディアの扱いは地味だった
それでも眉間の皺にはエロティシズムを感じた
バストも地味だったがそれはそれで良い
それにしても女優がヌードになると体当たり演技と表現するのはなぜだろう
なんか嫌だな
ヒロインの古川園子に村川絵梨
園子の夫・雨宮清彦に林遣都
清彦の上司・越智泰範に安藤政信
園子の妹・古川蓉子に藤本泉
アコーディオン演奏好きな美大生・正田に落合モトキ
冒頭だけに登場する軍人・畑中に奥野瑛太
下宿を営む北林未亡人に毬谷友子
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