「不倫ポルノ」花芯 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
不倫ポルノ
いつぞや見た『夏の終り』と同じ瀬戸内寂聴原作映画。
あちらは半自伝的作品だったが、こちらはフィクション。
でも、内容は女一人男二人の愛の話で似たり寄ったり。
夫と子供が居ながら、夫の上司と関係を持つ女。
濡れ場も多く、これが瀬戸内寂聴の自伝的作品でなくて良かった。瀬戸内寂聴の愛欲の話なんて見たくないし。
村川絵梨らの大胆でシリアスな演技は認めるが、作品自体は単調。監督が『愛を感じる時』の人だし。
原作小説発表時、“子宮作家”と批判されたという瀬戸内寂聴。
時代は性描写に寛容になり、愛や性を描いた芸術的な作品を作ろうとしたのだろうが…。
それには程遠い、ポルノ不倫映画であった。
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