「邦題がもっとまともであればと惜しまれる作品」心霊ドクターと消された記憶 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)
邦題がもっとまともであればと惜しまれる作品
タイトルに反して、掴みが非常に良い。
まるでゴースト専門のお医者さんかのようなタイトルですが、全くそんなことない。
”消された記憶”というのもピント外れなので、本当にこのタイトルはセンスがない。
自分が目を離したばっかりに最愛の娘を亡くすという体験をした主人公故に、起こっているオカルティックな出来事が事実が彼の妄想なのかの区別がつかないまま、主人公の過去へと物語が徐々に集約されていく流れが非常に引き付けられる。
怖いことは理屈が通ってしまった瞬間にその怖さが半減してしまうのは仕方ないことかと。
こればっかりはしょうがない。
割と丁寧に描かれていた前半から一転、後半はかなりの駆け足気味。
そこに愛とか情は無いんか…
という展開で、ちょっと突飛な感じも。
もう少し葛藤とか、二面性とかをしっかり描かれれば雰囲気がぐっと重くなったんじゃないかな、と。
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