「青春×音楽映画の新たな名作!」シング・ストリート 未来へのうた せっちゃそさんの映画レビュー(感想・評価)
青春×音楽映画の新たな名作!
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“音楽は人生そのもので、人生は音楽そのもの。“
これをテーマに、青春の微笑ましさに質の高い楽曲に乗せて物語は展開していきます。
どこか冴えなかった主人公・コナーが音楽によって救われ、心身ともに成長し大人になっていき、
そしてそのコナーが一目惚れした少女・ラフィーナが、コナーの音楽によって救われていくのがよかったです。
また、コナーのつくる音楽がラフィーナとの関係と比例して深くなっていくのも微笑ましかったです。あと髪型やファッションも。
ストーリーは王道といえば王道ですが、
ギグという現在完了なシーンではなく、あくまで未来をつくる(=ロンドンに夢を乗せて旅立つ)シーンで終わるのがこの作品の魅力のひとつ。
まさに鬱屈した日々を、歌で切り拓き未来への道をつくる、まさに”Sing Street”な終わり方にはグッときます。
最後のふたりでロンドンへ向け波が荒れ狂う海に小舟で立ち向かって行くシーン。
これは、兄や仲間たち、ラフィーナ、そして自分の夢と希望を乗せたいわゆるみんなの「はじまりのうた」であるとともに、
これからの人生(=荒波)に立ち向かっていけよ、
“drive it like you stole it”にあったように「アクセル全開で行けば先は見える」という監督からのメッセージなのかな、と感じました。
(´- `).oO(ジョン・カーニー×音楽映画=それは無限の可能性に秘めた人々のオアシス。3作連続で安定したクオリティにそう確信しました。)
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