「母の真相」母の残像 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
母の真相
物語が流れる時間軸の変動に何ら違和感もなく母親の死の真相がメインであるように話が進みながらも、家族それぞれの現在地を母親の生前を含めて描かれており、随所に映される監督の遊び心なのかセンスが垣間見れる映像にラース・フォン・トリアーの血筋を感じられたり。
そこまで冷め切ったようにも見えない残された家族が再生しようとする物語か、現実の生活に対応する努力と非現実にも取れる戦場での自分、二つの世界でバランスが保てないような母親と理解しながらの葛藤がある父親、残された三人が母親をどう遺そうとしていたのか、何を期待して何が裏切りのように捉えてしまうのか?
不幸には思えない家族にこれから幸せな道筋も想像はできない、普通に生活しながらも闇が薄らと見え隠れしている父、長男、特に次男!?
コメントする