「この男は、愛着と絆を掴み始めている。」しゃぼん玉 くろみちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
この男は、愛着と絆を掴み始めている。
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この男は犯罪しかすることがなかったかというくらい人の心を信じていなく、持とうとしななかった。生まれた環境も悪かったが、やったことも相当だった。人は金の宝庫、としか。
途中に若い女性が出てきてからこの人の心境は変化した。途中で出て徐々に打ち解けていった女性の過去が、自身の行動を反省するトリガーとなり、自身の行動を反省していった。
最初これが恋愛モノに発展するシナリオなのか?と悪い意味でハラハラしていたが、さっぱりしていた。フラッシュバックを起こし、おそらく罪悪感から(友人としてすら)仲良くなることに躊躇したと思われる。
ばあちゃんの愛情を利用した子供に対する取っ組み合いがあった時点で、家族に対する感情?縄張り意識が芽生えていたと思われる。
受けていた無償の愛に対して懐疑的だったから、最後過去を打ち明けたんだと思う。
最後行くところがある...の意味が読み取りきれなかった。
家の飼ってる柴犬に語りかけるシーンが何度かあったが、犬に対する言葉も、家族に対する愛着心と口調が比例していて、反映されてて良かったです。最初にタバコを吸うときは家族に対してまだ打ち明けておらず窃盗の記憶が鮮明だったときと、そばにいるのが当たり前のように語りかける口調と、家族に語りかけるような口調というように。
自然な日常的な流れが(意識されていたのかはわからないが)良かったのかなと思いました。
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