「やさしいおはなし」しゃぼん玉 ご飯食べ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
やさしいおはなし
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最初のシーンがなかなか殺伐としていたので、
殺伐としたシーンや策謀なんかが盛り込まれるのかと思ったら全然そんなことなく。
あったかくて優しいはなしでした。
美味しくて暖かいご飯と、「迎えられること、頼られること、受け入れられること」といった柔らかな人との繋がり、なんかが椎葉村の、風景の美しさとともに素直に描かれている。
主人公の具体的な生い立ちや背景が見えづらいから、
「この結末でいいのか?」と言われたらちょっと
肯定しかねる(とくにヒロインの人との今後の関わりは、とても難しいものになる。彼女にとっては苦痛だったりするんじゃないだろうか、とか。彼の正体をニュースなどで知った村の人が果たして受け入れてくれるんだろうかとか)
んだけど、市原悦子の「坊〜」という声で、なんだか全てのそういった不満や不安が溶けてしまう。
最後に主人公は漸く人に頼れたんだなあ。
私も撫でられたいなあとか。祖母との思い出を思い出したりなどしました。
優しい雰囲気、優しい話。
心がトゲトゲした時にまた見たいかもしれない。
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