「【見知らぬ若者への村人たちの素朴で温かい気持ちや態度に心癒される、人間の善性を見事に表した映画】」しゃぼん玉 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【見知らぬ若者への村人たちの素朴で温かい気持ちや態度に心癒される、人間の善性を見事に表した映画】
クリックして本文を読む
イスミ(林遣都:彼には珍しい汚れ役である)が、自らの罪を償う思いへ傾いていく姿を林遣都が絶妙に演じている。
罪から逃げるように椎葉村の山道を歩くイスミは怪我をして倒れていたスマ(市原悦子)を”面倒くさそうに”助けるが、スマは彼の素性も訪ねずに自らの家へイスミを誘う。
ぶっきら棒なシゲ爺(綿引勝彦)に椎葉村の奥深い山に連れていかれ、猟をし、ヘトヘトになって帰ると、そこにはスマが待っている暖かい灯りがもれる平屋の家と食事が待っている・・。
イスミの荒れた仕種、風貌が徐々に変わっていくところが良い。それは口のきき方であったり、箸の持ち方であったり・・。
徐々に山の生活に馴染んできた彼は、麓の祭に参加することになり、ある人物と出会う・・。
今作は故、市原悦子さん演じるスマの無私の姿が雄弁に人間性の善性を物語る。
<ラストシーンは涙なくして、観れない作品である。又、偉大な女優さんに有難うございました、と心の中で呟いた作品>
<地元の映画館で、何故か公開後1年経って上映されたが、大変感謝感動した作品である>
<2019年3月16日 劇場にて鑑賞>
コメントする