「「坊はええ子じゃ」がリフレインする」しゃぼん玉 キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
「坊はええ子じゃ」がリフレインする
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強盗・人を刺すという犯罪からの逃亡中に迷い込んだ、ポツンと一軒家的な家に住み着いて、ばっちゃんとの生活と祭りを通して自分の罪に向き合うという作品。
劇的なことがあるわけでもなく、ぶっきらぼうなイズミとぶっきらぼうな田舎の人たち。何のバックグランドを詮索することもなく、目の前の今の姿・状態をそのまま受け入れ、交流が進んでいく。
折々に「坊はええ子じゃ」と全面的に肯定する大いなる母性が自然と罪と向き合うことに導いている。シゲ爺のぶっきらぼうなのに面倒見がいいのがこれまた見つめ直すきっかけを作っている。
これまた偶然に都会でひったくり・襲われてトラウマ抱えて戻って来た若い女性との交流も更生の1つとなる。
自然と田舎の純朴さは心を浄化させるはたらきを感じる。
都会で馴染むとは干渉せずにただ近くに存在する、田舎で馴染むとは敬語なしでそれぞれのプライベートにも干渉していくことなのかもしれない。
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