「リンコさんイイ女!!!」彼らが本気で編むときは、 ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
リンコさんイイ女!!!
クリックして本文を読む
生まれたときの肉体と心がアベコベというのは、どんな感覚なんだろう。どれほど辛く、出口が見えない不安な気持ちか…肉体と心の性別が一致し、恋愛対象もストレートの、所謂ノンケの私には、到底理解の及ばないことだ。
私には子供はいない。女だからと言って必ず産めるわけではない。だからその点についてリンコさんの寂しさと、心の隙間は分かる気がした。
だけど女として男に愛され、守られ生きているし、そのことを誰からも笑われたり批判されたりしない。
男友達で、ずっと恋愛対象が女性だったのに数年前突然、パートナーが男性になった人がいる。
恋話の中でカミングアウトしてくれたときは嬉しかった。心から幸せを願っている。
世の中には偏見が多く、マイノリティとマジョリティは常に対立してしまう可能性を持っているけれど、私の女性としての生も性も、コレは私の力ではない。単なるラッキーだ。そのことを忘れずに生きたい。
そんなことを考えさせてくれる作品でした。
社会的にも、子供の条件反射としても仕方ないことだけど、トモちゃんにはリンコさんとの暮らしを選んで欲しかった、という不満がマイナス1点です。
それにしても本当にリンコさんは、生まれたときから何もかも女の私よりも、ずっとずっと心が女らしく、本当にイイ女で、そして良い人です。
コメントする