劇場公開日 2017年2月25日

「圧倒的な母性の話」彼らが本気で編むときは、 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0圧倒的な母性の話

2017年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

トランスジェンダーで手術済みの女性を演じる生田斗真さんが話題なので
どうしても、LGBTQの話に引っ張られるけど
主題はやはり母性の話なんだな〜〜

主人公のトモと母ヒロミの話
ヒロミ、マキオ姉弟と母サユリの話
リンコと母フミコの話
トモのクラスメイト、カイと母ナオミの話
そして主人公のトモと母になりたいリンコの話

様々な状況の親子が出てきてそれぞれの苦悩を抱えながら
子供と向き合ったり向き合えなかったり〜

トランスジェンダーの生き辛さにも触れてはいますが
トランスジェンダーだけでなく、
現代の社会状況の中では生き辛い何かの事情を持っている子供
虐めや、心の揺らぎで悩む子供
子供を持つ母の思いは共通すると思うので
他人事ではなく全ての母に見て欲しいと思う作品でした。

役者人もみんな上手い!主要キャストの三人はもちろんのこと
リンコの母フミコを演じる田中美佐子さんが
全部持っていく!!最近、いい役をされます。

出番はほんの数カットですが江口のりこさんの
ほんのちょっとの表情の変化が素晴らしい!
こういう役、本当に上手いなあ〜〜

トモの友達の母親役の小池栄子さんも良い。
現実ならこうだろうな〜〜と思わせる母親を
大げさでなくシンプルに演じていて
彼女は彼女でとても戸惑っていることが伝わる。

全体に良作です。
特に花見のシーンの多幸感〜。
いいものを観せてもらいました。

一つだけ気になったのは、リンコさんの衣装がいまいちダサい事。
体が大きいのを気にして体の線が出ない服を着ている設定?
なのかもしれないけど、ちょっと酷すぎないか?
逆に変な目立ち方をしてる気がする。
あれではナオミでなくても引いてしまうわ。(笑)

@お勧めの鑑賞方法は?
なんでもいいから兎に角観て!!

星のナターシャ