「受け入れるということ」彼らが本気で編むときは、 まえじーさんの映画レビュー(感想・評価)
受け入れるということ
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トランスジェンダ―の友人がいる。
出逢った当初、男女どちらでもいそうな名前だし、スポーティな女の子なのかソッチなのか分からなかった。
普通に会話はしていたもののドッチか分からなかった。周りもそうだった。
そして他の人からソッチと聞く。
本人は慣れているのか「何でも聞いてくれ!」と明るかった。
そこからより一層打ち解けた。
トランスジェンダーが徐々に浸透しつつある。
ただ偏見はなくならない。
トランスジェンダーに限らず偏見はなくならない。
マキオがトモに姉の事を「姉ちゃんはそういう人なんだよ。」とバッサリ斬っているようで受け入れているセリフがとても印象的だった。
劇中でリンコの中学時代がある。
田中美佐子演じるリンコの母の「自分の子供への愛」がとても胸アツだった。
息子の異変に気付き、きっと葛藤はあっただろうが全てを受け入れ、一人の人間として丁寧に接する。
こんな親子で溢れていたらどんなに幸せなんだろう。
きっとこれからトランスジェンダーについて学校教育でも教えがあるだろう。
いくら子供に教育しても、親が偏見に満ち溢れていればなかなか偏見はなくならないだろう。
きっとどんなにいい世の中になっても、情報が浸透しても、偏見はなくならないだろう。
理解するのが難しい人もいるだろう。
だから、受け入れるだけでもいい。そういう人もいるんだなと受け入れよう。
そんなメッセージを受け取った気がした。
ザックリしか知らなかった設定で観たので、編む理由を知って「そういうことなのかぁ」としっくり。
涙涙でしたが、ただ涙が流れるだけではなく、笑いどころが散りばめられていたり、変にオブラートに包むことがなく、リアルだった。
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