「慣れは大事」彼らが本気で編むときは、 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
慣れは大事
「性同一性障害」が題材。身近にそういう人がいないと、一般人はこのことに無関心で、実際に会えば最初は違和感を覚えると思う。生田斗真という男っぽい俳優を役に当てたのも、世間一般の反応を強調したかったのかもしれない。何でも慣れが大事であり、すぐにリンコの優しいしぐさや表情、声の出し方などで、心の美しさが伝わってきて、自然に受け入れることができた。
ずっと偏見や差別を受けて生きてきたリンコと、母親にネグレクトされてきたトモを中心に、彼らを取り巻く人々によって物語は展開していく。ともに心に傷を負った二人の愛情がとても美しく描かれている。最終的にトモは母親のもとに戻ってしまうが、リンコ、マキオと新しい生活に踏み出す形にしたほうがスッキリすると思った。
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