「深く切なく、優しく温かい」彼らが本気で編むときは、 nutscrackwaveさんの映画レビュー(感想・評価)
深く切なく、優しく温かい
この作品を見て、井上ひさしさんの言葉を思い出しました。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、ゆかいなことをいっそうゆかいに」
見るまでは少しハードな内容をイメージしていましたが、実際は、様々な母と子の関係を公平な目線で描いた、なんとも優しく温かい作品でした。人によって共感ポイントはそれぞれでしょうが、私は11歳の少女の成長物語として鑑賞し、観終わった後は自分の大切な人たちに想いを馳せました。いわゆるお涙頂戴映画ではないけど、静かで温かい涙がすぅーと流れる、そんな秀作に出会えてとても良かったです。
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