劇場公開日 2017年2月25日

「ピンクは女の子水色は男の子」彼らが本気で編むときは、 ベッラさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ピンクは女の子水色は男の子

2017年3月2日
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鑑賞方法:映画館

そして黄色はどちらかわからない場合。
これはこれから産まれる赤ちゃんへのお祝いの品を選ぶときの常道。
このように世の中、産まれる前からなんとなく分けられて決められて、それに縛られている。
小さな叫びが積み重ねられて、片隅に居場所ができて、場所も少しずつ広がってきているような次第。
与えられた価値観のなかで自分が信じているもの正しいと思っているものに違う面があるということに気がつき、自分の感じること、自分の目で見たこと、自分が経験したことを通して、あらためて世界をみることができたときがスタートライン。
大人がいつも正しいとは限らない。そして
「あんたのお母さんは時々間違っているよ」

登場人物がみんなそれぞれの優しさに溢れていて涙が出ました。

唾をはいた殺風景な冬の川面に、時が過ぎて桜が映り花びらが美しく流れるように、世界にも穏やかに美しく優しい真の大人への変化が訪れてほしい。

良い映画です。

ベッラ