「生きている人が、息をしている」彼らが本気で編むときは、 さらしなさんの映画レビュー(感想・評価)
生きている人が、息をしている
観たきっかけはやっぱり生田斗真のトランスジェンダー役に興味を持ったからです。
しかし、そんな興味本位を吹っ飛ばすくらい丁寧で、密度のある映画でした。
とにかく登場人物の数だけ人格があって、人生があって、感情がある。それぞれの人物に人間臭さがあって、でも魅力があって、そんな人たちが自分の意思で動いていることがとってもよく伝わる映画でした。すごく面白かったです。
子役の女の子(トモ)の、その年頃らしい生き生きとした(ぶっきらぼうな)物言いも本当の意味で「子供らしい」描かれ方だったし、お母さんも単なる極悪人ではなく、ちゃんと血の通った人間なんだなぁと思えるような自然さを感じました。
女性監督ならでは?の、こまかいしぐさの人間っぽさを見て欲しいです。
ストーリー先行ではなく、人物描写が優先されているのでしょうか?リアリティのあるやりとりが好きな私にとっては何も言うことなしでしたが、強いて言えば、劇中の数々の問題を投げっぱなしにして解決させなかったこと(あえてそうしたのでしょうが…)、桐谷健太の舌ったらずさ、その2点を合わせて-0.5点をつけました。
門脇麦ちゃん可愛かった〜!魅力!!
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