「オープニングだけが素晴らしい」追憶 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
オープニングだけが素晴らしい
殺人事件の真相も、小栗旬が抱えている秘密も、ぜ~んぶ台詞で説明されてしまう。
柄本佑が殺されるのは、過去の秘密とはなんの因果関係もないという、ある意味驚きの展開。
美しい風景に意味深なテロップが表示され、ミステリー映画のオープニングとしては申し分なくグイと引き寄せられる。
いきなり子供時代の事件の一部始終が見せられ、これ以外にどんな秘密がこの物語に隠されているのか期待したものの、これが肩透かし。
岡田准一と小栗旬の力の入った演技、脇を固めた名優たち、富山の物悲しい風景は、無駄遣いだった。
特に太賀と西田尚美の扱いはもったいない。
千住明のテーマ音楽は素晴らしい。映画よりも後世に残るだろう。
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